術前身体活動とそれが心臓外科手術後転帰に及ぼす影響についての系統的レビュー

・本系統的レビューの目的は、術前身体活動度が、成人の心臓外科手術患者の術後の (1)主要有害心臓脳血管症状(MACCE)、(2) 30 日以内の有害事象、(3)在院期間(HLOS)、(4)集中治療室在室期間(ICU LOS)、(5)日常生活活動(ADL)、(6)生活の質、(7)心臓リハビリへの出席、(8))身体活動行動に及ぼす影響を検討することであった。

・MEDLINE、Embase、AgeLine、Cochrane ライブラリーでコホート研究の系統的検索を行った。

・11 件の研究(n=5733 人の患者)が包含基準を満たした。自己報告された身体活動ツールのみが使用された。多変量解析を使用して、手術に先立って活発な患者と非活発な患者を比較した研究はほとんどなかった。術前に活発な患者と非活発な患者を比較した場合、MACCE、30 日間の有害事象、HLOS、ICU LOS についての所見は混在していた。交絡変数を調整した研究のうち、5 件の研究では、身体活動と MACCE(n=1)、30 日間の術後事象(n=2)、HLOS(n=1)、ICU LOS(n=1)との間に保護的な、独立関係を認めたが、2 件の研究では、30 日術後事象(n=1)、術後ADL(n=1)に対して何ら保護的関連性を認めなかった。手術前の活動状態が、術後の生活の質や心臓リハビリの出席に影響を与えたかどうかについての研究は行われていない。 3 件の研究では、術前の活動的な患者は術後に非活動的である可能性が高いことが分かった。

・混合所見のため、自己報告の術前身体活動が術後の心臓手術後転帰と関連しているという文献は現在のところ支持されない。今後の研究では、客観的に身体活動を測定し、転帰を明確に定義し、臨床的に関連する変数を調整する必要がある。

[!]:術前の身体活動度の高い患者の方が単純に予後が良さそうだけど、なかなかエビデンスとして確立するには難しいようだ。

【出典】
Systematic review of preoperative physical activity and its impact on postcardiac surgical outcomes.
BMJ Open. 2017 Aug 11;7(8):e015712. doi: 10.1136/bmjopen-2016-015712.

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