冠疾患を有する高齢患者の心保護作用に及ぼすセボフルラン vs プロポフォール+レミフェンタニルの効果

・非心臓手術を受ける患者、特に冠動脈性心疾患を有する高齢患者において、セボフルランの心臓保護特性については懐疑的である。著者らは、非心臓手術における長期間のセボフルラン吸入は、そのような患者の心筋障害を改善する可能性があると仮定した。

・これは無作為化前向き研究であった。冠動脈性心疾患を有する 121 人の高齢患者を無作為に 2 群に分けた。セボフルラン吸入(S 群)か、またはプロポフォール+レミフェンタニル(PR 群)によって麻酔維持を行った。血清心筋トロポニン I(cTnI)と脳ナトリウム利尿ペプチド(BNP)を、それぞれ、麻酔導入前(T0)、麻酔後 8 時間(T1)、 24 時間後(T2)に測定した。周術期の心拍出量、合併症、手術終了後の術後 3 ヶ月の経過追跡が記録された。

・2 群間に、試験中に cTnI と BNP の値に統計的な差はなかった。しかし、手術後 24 時間にわたっての cTnI 値の曲線下面積は、S 群の方が、PR 群よりも少なかった。PR 群の方が、心拍出量が少なく、試験中のフェニレフリン消費量が多かった(P<0.05)。

・PR 群と比較して、セボフルランは、CHD を有する高齢患者の心筋保護に有益ではなかった。しかし、セボフルランは、手術期間中、循環動態安定性を維持する上で利点を示した。

【出典】
Randomized comparison of sevoflurane versus propofol-remifentanil on the cardioprotective effects in elderly patients with coronary heart disease.
BMC Anesthesiol. 2017 Aug 11;17(1):104. doi: 10.1186/s12871-017-0397-0.

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