帝王切開に際してのレミフェンタニルを併用したプロポフォール:胎盤移行と導入から娩出までの異なる間隔

・本研究は、帝王切開(CS)時の全身麻酔導入に際してレミフェンタニルを併用したプロポフォール投与について明らかにすることを目的とする。著者らの目的は、麻酔導入から娩出までの異なる間隔(I-D)での母体と新生児の血中薬物濃度に及ぼす影響、ならびに新生児へのその影響を評価することであった。

・本二重盲式無作為化対照試験では、待機的 CS を受ける患者に、短い(n=20)または、長い(n=20) I-D 間隔で麻酔薬を投与した。プロポフォール 1mg/kg とレミフェンタニル 1μg/kg で麻酔を導入し、プロポフォール 3mg/kg/時間とレミフェンタニル 7μg/kg/時間の持続注入によって維持した。

・短 ID 間隔群の母体動脈血(MA)と胎児臍帯動脈血(UA)および静脈血(UV)中の娩出時における平均血漿プロポフォール濃度は、それぞれ1.91、1.17、0.51μg/mL であったのに対して、長 ID 間隔群では、それぞれ1.57、1.07、0.61μg/mLであった。短 ID 間隔群の MA、UA、UV の娩出時の平均血漿レミフェンタニル濃度は、それぞれ 2.25、1.43、0.65ng/mL であり、長 ID 間隔群では、1.96、1.25、0.75ng/mL であった。 2 群間で新生児 Apgar スコアと神経学的適応能力スコアに統計的有意差はなかった。

・帝王切開時に麻酔導入のためのボーラス投与後、プロポフォールをレミフェンタニルと併用して持続点滴することは安全である。ある限度内で I-D 間隔を延長することは、胎児に大きな影響を及ぼさない。

[!]:プロポフォールとレミフェンタニルを併用して帝王切開の麻酔導入をした場合、分娩までの時間が少々延長しても、新生児への影響はなさそうだと。

【出典】
Propofol in combination with remifentanil for cesarean section: Placental transfer and effect on mothers and newborns at different induction to delivery intervals.
Taiwan J Obstet Gynecol. 2017 Aug;56(4):521-526. doi: 10.1016/j.tjog.2016.09.010.

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック