全身麻酔下手術中に低体温を予防し臨床転帰を改善するための周術期アミノ酸注入:系統的レビューとメタ分析

・全身麻酔中の低体温を避けるために、アミノ酸(AA)輸液を選択することがある。しかしながら、AA 注入療法の広範な臨床的使用は確立されていない。本研究は、GRADE システムを使用して、AA 注入が患者の体温を上昇させ、臨床転帰を改善する可能性があるというエビデンスを明らかにすることを目的とした。

・2015 年 11 月に MEDLINE(PubMed)、Cochrane Central Control of Controlled Trials、Igaku Chuo Zasshi(Japana Centra Revuo Medicina)を検索した。研究は、2 人の別々のた評価者によってレビューされ、全身麻酔か、全身麻酔と硬膜外麻酔の併用下のsyuju時に、AA 注入をプラセボと比較した 無作為化比較試験を確認した。研究の質は、GRADEシステムとコクランの方法論を用いて評価された。主要評価項目は、周術期の AA 注入前後の体温の差であった。シバリングの頻度、出血量、術後挿管時間、入院期間も臨床転帰として評価した。ランダム効果モデルを用いて結果データを分析した。

・298 件のスクリーニングされた記事から、626 人の患者(AA 群が 327 人、プラセボ群が 299 人)を含む 14 件の RCT が、著者らの包含基準を満たした。14 件の RCT からの 626 人の参加者において、AA 注入は 0.46℃(95%信頼区間[CI]、0.31-0.62、エビデンスの質は低い)の平均差(MD)で体温を上昇させた。他の転帰に関して、AA 注入は、プラセボに比較して、シバンリング頻度をリスク比 0.34(95%CI、0.12-0.94; RCT 7件、248 人の参加者、エビデンスの質は非常に低い)で減少させ、術後挿管時間を平均差(MD)-125 分(95% CI、-210~-38.8、2 件の RCT、参加者 158 人、中等度の質のエビデンス)だけ短縮し、入院期間は 平均差 -1.81 日(95%CI、-2.07~1.55、3 件の RCT、参加者 230 人、エビデンスの質は低い)だけ短縮した。群間で出血量に有意差はなかった(標準化 MD、-0.20、95%CI、-0.44~0.04、低質エビデンス)。出版バイアスはなかった。

・周術期における AA 注入は、プラセボと比較して、患者の体温を上昇させ、臨床転帰を改善した。しかし、AA 輸液の使用を支持するエビデンスは限られており、さらに大規模な RCT が必要とされている。

[!]:14 件の RCT を総合しても、質の高いエビデンスは得られないのか。

【出典】
Perioperative Amino Acid Infusion for Preventing Hypothermia and Improving Clinical Outcomes During Surgery Under General Anesthesia: A Systematic Review and Meta-analysis.
Anesth Analg. 2017 Sep;125(3):793-802. doi: 10.1213/ANE.0000000000002278.

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