人工心肺心臓手術を受ける高齢患者の認知低下に及ぼす術後炎症反応の影響:対照のある前向き観察研究

・術後認知機能障害(POCD)の病因における非感染性炎症反応(IR)の役割は、依然として議論の余地がある。この対照のある前向き観察研究の目的は、プロカルシトニン(PCT)変化によって定義される IR の程度と、心臓手術に関連する POCD の発症との間のあり得る関連性を評価することであった。

・年齢≧ 60 歳で待機的心臓手術予定の 42 人の患者を、術後 1 日目に測定した PCT 値に基づいて、低炎症性(LIR)と高炎症性(HIR)反応群に分類した。32 人の被験者からなる一致した基準となる対照群をプライマリケア診療から募集した。PCT と C 反応性タンパク質(CRP)値を術後 5 日間毎日モニターした。認知機能と気分状態は、5 つの神経認知試験と 2種類の気分インベントリのセットによって術前、術後 7 日目に試験された。基準となる対照群からのデータを使用して診療用に修正された信頼変化指標(RCIp)を適用して、試験成績の有意な低下を判断した。

・LIR(n=20)群と HIR(n=22)群は、PCT は有意に異なっていたが(p<0.001)、CRP の時間経過には有意差がなかった。術後第 1 週の POCD の発生率は、コホートで 35.7% であった。LIR 群と HIR 群は、神経認知試験の RCIp Z スコアと POCD の頻度において変化がなかった(それぞれ、7 vs 8 症例、p>0.05)。さらに、気分状態、不安の程度、POCD の発症に影響を与えることが知られている周術期パラメータには差がなかった。

・本研究では、オンポンプ心臓手術によって生成された非感染性炎症反応の程度は、高齢患者の術後早期の POCD の発症に影響しなかった。

[!]:非感染性炎症反応は、人工心肺心臓手術後の POCD の発症に影響しないと。、

【出典】
Influence of the postoperative inflammatory response on cognitive decline in elderly patients undergoing on-pump cardiac surgery: a controlled, prospective observational study.
BMC Anesthesiol. 2017 Aug 29;17(1):113. doi: 10.1186/s12871-017-0408-1.

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