手術中の硫酸マグネシウムは、機能的内視鏡手術を受ける患者の興奮と痛みを軽減する:無作為化二重盲式試験

マグネシウム42.png・術後の興奮は、カテーテル抜去、鼻腔パックや酸素マスクの除去、自傷と関連していることから、患者にとって有害で??あり、手術室スタッフに対しても危険性がある。今回の研究では、機能的内視鏡下副鼻腔手術後の興奮の治療における硫酸マグネシウムの潜在的な役割について検討した。

・エジプトのモノフィア大学病院の耳鼻科手術室での無作為化二重盲式プラセボ対照試験で、合計 312 人の成人患者(171 人が男性で 141 人が女性)が研究に登録された。18 人の患者(男性 10 人と女性 8 人)を除外した。294 人の患者のデータを分析した。包含基準は、機能的内視鏡下副鼻腔手術の予定された、ASA--PS 1/2 の年齢 20~60 歳の患者であった。除外基準は、高血圧、心筋虚血、脳血管機能不全、神経筋疾患、妊娠、カルシウム拮抗剤による長期治療、糖尿病性神経障害、マグネシウム化合物に対する既知のアレルギーであった。患者は、マグネシウム群(最初の 1 時間にマグネシウム 30mg を注入後、手術終了まで 9mg/kg/h を投与)か、または対照群(同じ容量と投与速度で 0.9% 生食)に無作為に割り当てられた。低血圧麻酔は、ニトログリセリン 5~20μg/kg/min によって導入された。麻酔回復室(PACU)で、患者は、それぞれリッチモンド興奮鎮静尺度と数値評価尺度を用いて、興奮と痛みについて評価された。主要評価項目は、PACU に入室 5 分後に測定した興奮の発症頻度と重症度であった。

・マグネシウムは。PACU 入室後 0(P=0.009)、 5、10、15、30 分(P<0.0001)時点での術後興奮、ならびに合計興奮スコア [3(0-6) vs 9(0-12))、P<0.0001]を減少させた。マグネシウムはまた、痛み [4.5(4~5) vs 6(5~6.25)、P<0.0001] を軽減し、PACU 在室期間(88±23 vs 111±31 分、P<0.0001)を短縮した。マグネシウム群では、対照群と比較してPACU 内でのペチジン消費量が少かった(それぞれ 43±15 vs 59±19mg、P<0.0001)。術中呼気終末二酸化炭素分圧は群間で同等であった(4.7±0.7 vs 4.8±1.2kPa)。

・内視鏡的副鼻腔手術を受ける患者でマグネシウムを術中に注入すると、術後の興奮、ペチジン消費量、PACU で評価した疼痛が減少した。また、対照群と比較して、PACU の在室期間が短縮した。



【出典】
Intraoperative magnesium sulphate decreases agitation and pain in patients undergoing functional endoscopic surgery: A randomised double-blind study.
Eur J Anaesthesiol. 2017 Oct;34(10):658-664. doi: 10.1097/EJA.0000000000000642.

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