フェイスマスク換気困難患者のフェイスマスク換気の有効性に及ぼす筋弛緩の効果:前向き試験

・肺のフェイスマスク換気は、「挿管できない」シナリオにおいて重要な救命処置となり得る。著者らは、マスク換気困難が予測される患者で、呼気 1 回換気量に及ぼす筋弛緩の効果を評価した。

・マスク換気が困難な少なくとも 3 つの予測因子を有する患者の肺を、2 本の手で保持されたフェイスマスクを用いて換気し、人工呼吸のモードを従圧式に設定した。一回換気量は、完全な筋弛緩確立の前後に記録した。
・113 例の患者では、ロクロニウム投与 30 秒後に、一回換気量の中央値(IQR[範囲])は、初期の 350(260~492[80-850] から 517(373~667[100-1250])ml へと 48% 増加した(p<0.001)。完全な筋弛緩の発現後、一回換気量の中央値 600(433-750[250-1303])ml が観察され、これはベースライン値から 71% の増加であり(p<0.001)、ロクロニウム投与 30 後に得られた値から 16% の増加に相当した(p=0.003)。測定中の 1 回換気量の減少は観察されなかった。

・著者らは、0.6 mg./kg の用量でのロクロニウムの投与は、全症例でフェイスマスク換気を改善することができ、潜在的に臨床的に意義のある一回換気量の増加であったと結論する。マスク換気困難な症例では、筋弛緩剤の早期使用は治療選択肢として考慮できる可能性がある。

[!]:これまでの標準的なお作法では、「換気が容易にできることを確認してから、筋弛緩薬を投与する」=「マスク換気が困難な場合には、筋弛緩薬を投与してはならない。でないと CICV に陥る可能性があるから。」であった。

【出典】
The effect of neuromuscular blockade on the efficiency of facemask ventilation in patients difficult to facemask ventilate: a prospective trial.
Anaesthesia. 2017 Sep 14. doi: 10.1111/anae.14035. [Epub ahead of print]

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