ラリンジアルマスク麻酔中の連続カフ圧測定:術後合併症を回避するための義務的手段

・ラリンジアルマスクへのエア注入は、しばしば、臨床的印象だけで、カフ圧を客観的に測定することなく行われる。その結果、ラリンジアルマスクを使用すると、しばしば咽頭痛、発声障害、嚥下障害、神経麻痺などの術後合併症が生じる。本研究では、ラリンジアルマスク麻酔を施行した患者で、カフ圧の連続測定が術後咽頭痛の発生率に及ぼす影響を調べた。

・後ろ向き検査の前後関係において、ラリンジアルマスク麻酔を受けた全患者に、麻酔に関するアンケートを完了するように求めた。本研究の主要評価項目は、咽喉頭痛の術後発生率であった。分析のために、患者を 2 群に分けた。第 1 群では、カフ圧は臨床的手段によってのみ調節され、第 2 群ではカフ圧は連続圧測定器を用いて調節された。本研究では、各群について 10 ヶ月間の観察期間にわたった。

・観察期間中、4169 人の患者でラリンジアルマスク麻酔を施行した。これら 917 例の患者(圧測定器群 n=433 と対照群 n=484)が自発的にアン??ケートを記入した。カフ圧測定をしていない群では、36% の患者が咽頭痛を訴えたが、カフ圧測定群では患者の 12% に過ぎなかった(p<0.001)。術後悪心嘔吐は 16% 患者で起こり、13% が手術部位の高度の疼痛を訴えた。 2 群間に差は見られなかった。カフ圧を連続測定した群の患者の 97% が麻酔に満足していたが、対照群患者では 79% にすぎなかった(p=0.006)。

・本研究の結果と文献から得たデータからして、ラリンジアルマスク麻酔時には、カフ圧の測定は義務付けられるべきである。

[!]:必ずしも圧測定の必要はないが、気管チューブと同様に、リークをきたさない最低量までカフへの注入エア量を漸減するべきである。

【出典】
[Continuous cuff pressure measurement during laryngeal mask anesthesia : An obligatory measure to avoid postoperative complications].
Anaesthesist. 2016 May;65(5):346-52. doi: 10.1007/s00101-016-0160-9. Epub 2016 Apr 12.

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