急性非代償性心不全におけるフロセミドの持続 vs 間欠的ボーラス注入

ループ利尿薬は、過剰な体液を除去し、急性非代償性心不全の症状コントロールを改善するための、依然として基本的な薬理学的療法である。いくつかの最近の無作為化比較試験では、急性代償不全心不全における持続性 vs ボーラスのフロセミド投与の臨床的有益性が検討されているが、相反する所見が報告されている。このレビューの目的は、急性非代償性心不全における死亡率、入院期間、その有効性の面に関して、持続性とボーラスのフロセミド投与の効果を比較することであった。

・MEDLINE、EMBASE、PubMed、系統的レビューのコクランデータベースから、創始から 2017 年 5 月まで、並行群無作為化比較試験をすべて含めた。クロスオーバ無作為比較試験、観察研究、症例報告、症例シリーズ、お小児を含む非系統的レビューは除外した。

・8 件の試験(n=669)が包含基準を満たした。フロセミド持続注入とボーラス投与との間には、全死因死亡(4 件の研究; n=491; I2=0%; OR 1.65; 95%CI0.93-2.91; p=0.08)、入院期間(6 件の研究、n=576; I2=71%、平均差 0.27; 95%CI -1.35~1.89 日; p=0.74)には差がなかった。フロセミド持続静注は、ボーラス群と比較して体重減少の増加(5 件の研究; n=516; I2=0%、平均差 0.70; 95%CI 0.12-1.28kg; p=0.02)、24 時間での総尿量の増加(4 件の研究; n=390; I2=33%、平均差 461.5; 95%CI 133.7-789.4 ml; p<0.01)、脳ナトリウム利尿ペプチドの減少(2 件の研究; n=390; I2=0%、平均差 399.5; 95%CI 152.7-646.3ng; 1-15; p<0.01)と関連していた。2 群間でクレアチニン上昇や低カリウム血症の発生率に差はなかった。

・要約すると、フロセミドの持続的注入とボーラス投与との間で、全死因死亡率、入院期間、電解質障害についてh差はなかったが、持続注入は、利尿作用と脳性ナトリウム利尿ペプチドの減少に関しては、ボーラス投与よりも優れていた。

[!]:最高濃度に意味があり有効なものはボーラスがいいんだろうが、それ以外は持続静注が良いのだろう。

【出典】
Continuous infusion vs. intermittent bolus injection of furosemide in acute decompensated heart failure: systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials.
Anaesthesia. 2017 Sep 22. doi: 10.1111/anae.14038. [Epub ahead of print]

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