肥満女性で帝王切開分娩後の手術部位感染に及ぼすセファレキシンとメトロニダゾール経口投与後の影響: 無

・米国女性の肥満の割合は増加し続けており、肥満は帝王切開分娩後の手術部位感染(SSI)リスクの増加と関連している。帝王切開分娩を受けるこの高リスク集団における最適な周術期抗生物質予防処方は不明である。研究の目的は、帝王切開分娩後 48 時間、経口セファレキシン+メトロニダゾオール vs プラセボを投与した肥満女性の SSI 率を調査することであった。

・標準的な術前セファロスポリン静脈内予防投与を受けた肥満女性(妊娠 BMI≧30)で SSI 予防のために、帝王切開分娩後 48 時間に、経口セファレキシンとメトロニダゾール vs プラセボとを比較した無作為二重盲式臨床試験である。無作為化は、分娩前の破水の有無によって層別化した。本研究は、2010 年 10 月から 2015 年 12 月まで、オハイオ州シンシナティのシンシナティ大学メディカルセンターで行われ、2016 年 2 月まで最終的な経過追跡が行われた。参加者は、帝王切開分娩後、8 時間ごとに合計 48 時間、無作為にセファレキシン 500mg とメトロニダゾール 500mg(n=202)か、同じ見かけのプラセボ(n=201)を投与された。主要評価項目は、帝王切開分娩後 30 日以内のなんらかの切開部表層、切開部深総、臓器/腔内感染と定義される SSI であった。

・対象となった 403 名の無作為化参加者(平均年齢 28±6 歳、平均 BMI 39.7±7.8)のうち、382 名(94.6%)が試験を完了した。全体の SSI 率は 10.9%(95%CI、7.9%-14.0%)であった。セファレキシン+メトロニダゾール群の女性の 13人(15.4%)が SSI と診断されたのに対して、プラセボ群では 31 人(15.4%)であった(差 9.0% [95%CI、2.9%-15.0%]、相対リスク 0.41[95%CI、0.22-0.77]、P=0.01)。抗生物質群またはプラセボ群のいずれにおいても、アレルギー反応を含む重大な有害事象は報告されなかった。

・標準的な術前セファロスポリン予防投与を受けた帝王切開分娩を受ける肥満女性で、術後 48 時間の経口セファレキシンとメトロニダゾールの経口投与は、プラセボと比較して、分娩後 30 日以内に SSI 率を低下させた。帝王切開分娩後の肥満女性の SSI 予防のために、予防的セファレキシンとメトロニダゾール経口投与がなされてしかるべきである。

【出典】
Effect of Post?Cesarean Delivery Oral Cephalexin and Metronidazole on Surgical Site Infection Among Obese Women
JAMA. 2017;318(11):1026-1034. doi:10.1001/jama.2017.10567

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