■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2017/09/04





【問題1】(麻酔科学用語) 以下の略語のフルスペルと意味を答えよ。
(1) IMV (2) AAA (3) OPLL (4) PD (5) ROP

[解答]
(1)intermittent mandatory ventilation:間欠的強制換気
(2)abdominal aortic aneurysm:腹部大動脈瘤
(3)ossification of posterior longitudinal ligament:後縦靭帯骨化症
(4)peritoneal dialysis:腹膜透析
(5)retinopathy of prematurity:未熟児網膜症



[出典] 麻酔科学用語集 第3版



【問題2】(体液・電解質) 代用血漿について正しいのはどれか。

ア: 均一分子量の膠質物質溶液である。

イ: 体内で代謝され、エネルギー源となる。

ウ: 膠質浸透圧はその分子濃度で決まる。

エ: 脱水の治療には用いない。

オ: 網内系に蓄積されやすい。


[解説] "代用血漿は膠質浸透圧が高い輸液であり、輸液後血管内に留まっているため、循環血液量の維持に役立つ輸液である。細胞外液補充に用いられる乳酸加リンゲル液などは、輸液後にその半分以上が血管外に移動する。
ア:× 代用血漿には分子量が異なる数種類の輸液製剤がある。
イ:× 代謝されずに大部分は腎臓より排出される。
ウ:○ 分子濃度により膠質浸透圧を決定する。
エ:○ 出血初期に循環血液量を維持するために用いられる。
オ:○ 代用血漿は綱内系に蓄積されやすい。



[正解] (ウ)、(エ)、(オ) [出典] 医師国家試験 63B53




【問題4】(局所麻酔) 硬膜外麻酔について正しいのはどれか。

ア:硬麻針のベーベルを頭側へ向けた方が硬膜を破りにくい。

イ:硬膜外自己血パッチを受けた患者では、数年後であっても硬膜外麻酔は避けた方がよい。

ウ:成人の硬膜嚢は第1仙椎まで、小児では第2仙椎まで存在する。

エ:仙骨硬膜外腔には陰圧は存在しない。

オ:小児の仙骨麻酔で下部胸神経までなら1%リドカインを1ml/kg 程度使用すればよい。


[解説] 硬麻針のベーベルを頭側へ向けた方が、すなわち硬膜線維に対して垂直にした方が、硬膜を破るの大きな力がいるので破りにくいと言える。硬膜外自己血パッチを受けた患者では、数年後も経てば硬膜外麻酔は通常どおり行い得る。成人の硬膜嚢は第2仙椎まで、小児では第3仙椎まで存在する。仙骨硬膜外腔には陰圧は存在しないので、穿刺時に陰圧確認法は使えない。確認は、針が靭帯を通る時の「貫通感」と、針先が入ってから注射器で薬液が抵抗なく注入できること「無抵抗注入」が決め手となる。投与薬液量の簡易的計算法として、「小児の仙骨麻酔で下部胸神経までなら1%リドカインを1ml/kg 程度使用すればよい。」とされる。


[正解] (ア)、(エ)、(オ) [出典] 「こだわり」の局所麻酔p66~


■ これって常識? ■
頭痛,発熱,異常行動,痙攣発作をみたら,ヘルペス脳炎を考えよ!

1)ウイルス性脳炎のなかでも,単純ヘルペス脳炎は無治療では60~70%が死にいたる恐ろしい感染症であるが,アシクロビルという有効な治療薬が存在するので,初動治療の遅れが許されない疾患である.最近はPCR法が普及して,髄液から容易に単純ヘルペスウイルスのDNAが検出できるようになったが,結果を待たずに治療を開始すべきである.
2)MRIで,早期から側頭葉に浮腫などの異常が認められることが多い.しかし,これを認めないことが本症除外の理由にはならない.
3)脳炎は当然のことながら髄膜炎よりも重篤な疾患といえるが,髄液細胞数は3桁程度にとどまることもある.これをもって軽症などと思わないことである.


[出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識~神経編

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