正常気道患者で、グライドスコープ・ビデオ喉頭鏡下経鼻挿管にマギル鉗子 vs 血管鉗子

・グライドスコープ・ビデオ喉頭鏡(GVL)は、歯科と顔面形成手術での経鼻気管挿管に広く使用されている。Magill 鉗子の角度は GVL ブレードの角度と異なっており、Magill 鉗子は GVL 用の理想的な鉗子ではないことが示唆される。本研究の目的は、GVL を使用した経鼻気管挿管に際して Magill 鉗子 vs 血管鉗子の有効性を比較することであった。

・本研究には、経鼻気管挿管を必要とする待機的手術を受ける 60 人の患者が含まれた。患者は、コンピュータの無作為化によって、2 群、すなわち、Magill 鉗子(M 群)か、またはチューブ交換器(V 群)の 1 つに割り当てられた。主要評価項目は、麻酔科医が器具を手にしてから、挿管後に 3 回の呼気終末 CO2 連続波形が得られるまでの時間として定義される総挿管時間であった。副次評価項目は、気管チューブの血液と、口腔組織や歯牙の損傷であった。群割り当てを知らない観察者は、手術の 1 時間後と 24 時間後に咽喉頭痛の有無を評価した。

・総挿管時間は、M 群とV 群で有意に異なっていた(96.1秒 と 78.1 秒、平均差、18 秒; 95%信頼区間(CI)、13.7~49.7)。鼻出血の発生率は、M 群の方が、V 群より有意に高かった(46.7% vs 16.7%、相対リスク、2.8 95%CI、1.2~6.8)。

・総挿管時間は、Magill 鉗子よりも血管鉗子(とチューブ交換器)の方が有意に短かった。血管鉗子を使用した方が、Magill 鉗子を使用した場合と比較して、鼻出血の発生率も低下した。グライドスコープ・ビデオ喉頭鏡を経鼻気管挿管に使用するときに、チューブ交換器と血管鉗子を使用すると、Magill 鉗子を使用するよりも利点がある。

[!]:別にビデオ喉頭鏡を使用するかしないかではなくて、気管チューブだけを使用するよりは、ブジーや柔軟なスタイレットをチューブ先端から出しておいて、挿入ガイドとして使用した方が経鼻挿管は容易だ、ということではないだろうか。

【出典】
Randomized comparison of the effectiveness of nasal intubation using a GlideScope video laryngoscope with Magill forceps versus vascular forceps in patients with a normal airway.
Can J Anaesth. 2017 Sep 26. doi: 10.1007/s12630-017-0971-4. [Epub ahead of print]

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