帝王切開に続く脊椎麻酔後シバリング予防におけるトラマドールと低用量ケタミン静脈内投与の有効性:二重盲

・シバリングは脊椎麻酔のよく見られる望ましくない合併症である。それは、代謝熱賛成を高めようとする体核温度を上昇させる生理学的反応である。しかしながら、シバリングは、心筋虚血を誘発したり、眼内と頭蓋内圧を上昇させ、創部痛を増大させ、創傷治癒を遅延させ、脈拍数、血圧、心電図モニタリングを妨げる可能性がある。著者らは、脊椎麻酔下で帝王切開を受けた患者のシバリングを予防するためにケタミンとトラマドールの静脈内投与(IV)有効性を比較することを目的とした。

・前向き無作為化二重盲式試験を行った。帝王切開を受けた年齢 18 歳から 39 歳の ASA-PS I/II の患者 133 名が研究に含まれた。S 群(n=41、対照群)は生食、K 群(n=41)はケタミン 0.2mg/kg、T 群(n=41)はトラマドール 0..5mg/kg を投与された。シバリングの発生率と等級ならびに副作用が治療群間で記録された。

・生食群(70.7%、p=0.028)と比較して、ケタミン群とトラマドール群(それぞれ 41.5% と 53.7%)では、シバリングの発生率が有意に低下した。グレード 3 のシバリングは、トラマドール群では 9名(22%)、ケタミン群では 8名(19.5%)(p=0.011)であったのに対し、生食群では 16 名(39%)の患者で発生した。生食群の 2 例のみがグレード 4 のシバリングを発症した(p<0.01)。新生児転帰や周術期合併症は、3 群間で同等であった。

・低用量ケタミンまたはトラマドールの静脈内予防投与は、シバリングの発生率と程度を低下させるのに有効である。著者らは、脊椎麻酔下で帝王切開を受ける患者には低用量ケタミンまたはトラマドールの静脈内予防を勧めるとしている。

[!]:帝王切開部屋を暖かくしているせいだろうか、当院では、少なくとも術中は、ほとんどシバリングは見たことがないな。

【出典】
Efficacy of intravenous tramadol and low-dose ketamine in the prevention of post-spinal anesthesia shivering following cesarean section: a double-blinded, randomized control trial
International Journal of Women's Health Published 26 September 2017 Volume 2017:9 Pages 681?688

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