術中ナロキソンは、レミフェンタニル誘発術後痛覚過敏を軽減するが、痛みは軽減しない:無作為化比較試験

・高用量レミフェンタニルの術中使用は、術後痛覚過敏を誘発し得る。低用量ナロキソンは、鎮痛を損なうことなく、オピオイドのいくつかの有害作用を選択的に拮抗させる可能性がある。著者らは、低用量ナロキソン注入を併用た高用量レミフェンタニルの術中使用は、レミフェンタニル単独の使用と比較して、術後痛覚過敏を減少させると仮定した。

・待機的甲状腺手術を受ける患者を、レミフェンタニルの術中効果部位濃度と、ナロキソンの持続注入の有無に従って、3 群の1つに無作為に割り付けた:ナロキソン併用の高用量レミフェンタニル群では、ナロキソン 0.05μg/kg/h + レミフェンタニル 4ng/ml、高用量と低用量レミフェンタニル群では、それぞれ、プラセボ併用で、レミフェンタニル 4ng/ml か 1ng/ml とした。著者らは、手術後 24 時間に、von Frey フィラメントを用いた機械的刺激に対する痛覚閾値(主要評価項目)と切開部周辺領域の痛覚過敏の発生率を測定した。手術後 48 時間までの疼痛強度、鎮痛剤消費量、有害事象も調査した。

・von Frey 数として提示された疼痛閾値[中央値(四分位範囲)は、高レミフェンタニル群(n=31)の方が、ナロキソン併用高レミフェンタニル群(n=30)と低レミフェンタニル群(n=30)よりも、有意に低かった[3.63(3.22-3.84) vs 3.84(3.76-4.00) vs 3.80(3.69-4.08)、P=0.011]。痛覚過敏の発生率もまた、高レミフェンタニル群の方が、他群よりも高かった[21/31 vs 10/30 vs 9/30、P=0.005]。術後疼痛強度、鎮痛剤消費量、有害事象は群間で同様であった。

・高用量レミフェンタニルに併用した低用量ナロキソンの術中使用は術後痛覚過敏を減少させたが、痛みは減少させなかった。

[!]:う~ん、どう考えればいいんだろう? 要するに、レミフェンタニルを使い過ぎなければいいような気もするんだけど。

【出典】
Intraoperative naloxone reduces remifentanil-induced postoperative hyperalgesia but not pain: a randomized controlled trial
Koo CH, et al. British Journal of Anesthesia | October 05, 2017

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