完全静脈麻酔下で脳外科頭部固定のためのレミフェンタニルの EC90

・頭部固定は、循環動態不安定性を誘発し得る。レミフェンタニルは、脳神経外科手術中に完全静脈麻酔(TIVA)のためにプロポフォールと共に一般に使用される。本研究では、BIS モニタリングによる脳神経外科手術中の頭部固定に対する心血管反応鈍化に際してのレミフェンタニルの 90% 有効濃度(EC90)を調べた。

・頭部固定を必要とする神経外科手術を受ける 50 人の患者を登録した。本研究は、バイアスコイン上下逐次法(BCD)を用いて実施された。気管挿管後、レミフェンタニルの効果部位目標濃度(Ce)を調整して循環動態安定性を達成し、頭部固定の約 10 分前に BCD 法に従って、各患者に術前に割り当てられたレベルにリセットした。頭部固定前にベースライン血行動態値を記録した。無効な反応は、ベースラインからの血行動態値が>20%増加した場合と定義された。そうでなければ、反応は有効であると判断された。レミフェンタニルの EC90 は、改変された単調推定量として計算された。

・43 人の患者が本研究を完了した。頭部固定に対する心血管反応を鈍化させるためのレミフェンタニルの EC90 は、6.48ng/mL(95%CI、5.94-6.83ng/mL)であると推定された。

・BIS を40~50 に維持するよう調節されたプロポフォール標的制御注入中の年齢 20~65 歳で、ASA I-II の神経外科患者の 90% において、頭部固定前にレミフェンタニルの Ce を約 6.5 ng/mL に調整すると有害な心臓血管反応を予防することができた。

[!]:レミフェンタニル 1μg/kg 投与後 1 分 25 秒で最大効果部位濃度4.1ng/mL となるので、この量では少ないという事だ。本研究の結果からは、1.5μg/kg ぐらい必要という事だな。らちなみに私は個人的には、メイフィールド固定前に、レミフェンタニルを 1ml(100μg)ボーラス注入することにしている。

【出典】
The EC90 of remifentanil for blunting cardiovascular responses to head fixation for neurosurgery under total intravenous anesthesia with propofol and remifentanil based on bispectral index monitoring: estimation with the biased coin up-and-down sequential method.
BMC Anesthesiol. 2017 Oct 10;17(1):136. doi: 10.1186/s12871-017-0426-z.

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