ブジーを使用した場合としない場合の経鼻気管挿管:ビデオ喉頭鏡下の年長小児と成人での前向き無作為試験

・従来、経鼻気管挿管は、盲目的鼻腔通過と声門を通過させるためのチューブの外的操作から成っており(「従来法」)、この方法は鼻外傷の発生率が高かった。本著者らは、ブジーを使用したルーチンの睡眠(すなわち導入後)下の経鼻挿管(「ブジー法」)のための新しいテクニックを評価した。これは、セルジンガー式の気管挿管ガイドとして使用するために、鼻咽頭エアウェイを使用して経鼻的に気管に入れた小児用ブジーをガイドする。

・257 人の年長小児(年齢>8 歳)と成人が無作為に、従来法が、ブジー法のいずれかを使用したビデオ喉頭鏡補助下経鼻挿管に無作為に割り当てれた。仮説は、ブジー法の方が、鼻咽頭外傷が少なくなるだろうと言う事だった。

・ブジー法の方が、従来法よりも、60-90 秒(55% vs 68%; p=0.033)と 5 分(51% vs 70%; p=0.002)の両時点で、鼻咽頭出血が有意に少ないことと関係していた。出血の重症度もまたブジー法の方が有意に低く、60-90 秒で 活動的出血の OR=0.42(95%CI 0.20-0.87; p=0.020)、5 分で 0.15(95%CI 0.06-0.37; p<0.0001)であった。マギール鉗子が必要になる頻度は、ブジー法の方が有意に少なく(9% vs 28%、p=0.0001)、両法間で、初回試行と総成功率に差はなかった(それぞれ p=0.133 と p =0.750) 。

・ブジーに重ねた経鼻挿管は、従来法と同じくらい成功率が高いだけではなく、また、鼻咽頭外傷の頻度と重症度、ならびに、マギール鉗子使用の必要性を有意に低下させる。

[!]:従来から、気管チューブの中に吸引チューブを通して気管チューブ先端よりも 2~3cm 少し出しておく方法があるが、似た方法だな。

【出典】
Nasotracheal intubation over a bougie vs. non-bougie intubation: a prospective randomised, controlled trial in older children and adults using videolaryngoscopy.
Anaesthesia. 2017 Sep 15. doi: 10.1111/anae.14029. [Epub ahead of print]

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