肺胞エアリークを制御するための同種フィブリンシーラントと自己フィブリンシーラントを比較する無作為試験

・術後の空気漏れは、肺切除後に見られるよくある合併症である。これは合併症の重要な理由であり、また在院期間が長くなるために病院費用も増加する。本研究の目的は、肺切除後の空気漏れを防ぐために、同種シーラントと自己シーラントとを比較することである。

・全肺切除術以外の肺切除術(肺葉切除術または区域切除術)を受けた年齢 20 歳から 79 歳(平均年齢 54.36 歳)の患者 57 名を分析した。男性が 47人(83%)で、女性は 10 人(17%)であった。術中に空気漏れがあった患者は、同種(Tisseel; n=28)か、または自己(Vivostat; n=29)のフィブリンシーラントを使用されるように無作為化された。空気漏れ、長期空気漏れ、入院、空気漏れの量に関して群間で差を分析した。

・手術の適応症は原発性肺癌 42 例(71.9%)、二次悪性腫瘍 5 例(8.8%)、良性疾患 10 例(17.5%)であった。切除術は 40 例(70.2%)で行われ、17 例(29.8%)は楔状切除術が施行された。同種シーラントを受けた患者では 13 人(46.4%)の患者が合併症を発症したが、自己シーラント群で合併症を呈した患者は 11 人(38.0%)であった(P=0.711)。空気漏れの中央値は両群で 3 日であった。肋間ドレーンの除去までの時間は、同種と自己シーラント群でそれぞれ、3.39 と 3.38 日であった(P=0.978)。同種シーラントを投与された患者の平均入院期間は 5.5 日であったのに対して、自己シーランと使用した患者では 5.0 日であった(P=0.140)。測定された最大空気漏れ(P=0.823)と平均空気漏れ(P=0.186)に、群間で有意差はなかった。両群間で合併症の発生率に有意差はなかった(P=0.711)。

・切除手術を受けた患者で、自己と同種フィブリンシーラントは安全であり、空気漏れと入院期間の点で同様に作用する。

[!]:結論のところど英語は「Autologous and heterologous」となっているが、「Autologous and homologous」の間違いだと思うが。

【出典】
A prospective randomized trial comparing homologous and autologous fibrin sealants for the control of alveolar air leak
Journal of Thoracic Disease Vol 9, No 9 (September 2017)

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