小児での気管チューブ留置の適切な深さを決めるためのガイドラインの前向き評価

・研究の目的は、気管チューブ(ETT)の内径に 3 を乗ずる(ETT サイズの 3 倍)のは、小児集団で経口 ETT 留置の正確な深さを決める信頼できる方法であるかどうか調査することであった。

・大学付属の 12 床の小児集中治療室での、年齢 12 歳未満の経口挿管された小児集中治療室患者を対象とした前向き観察研究である。人口統計、ETT サイズ、口唇から測定した ETT留置長が得られた。ETT 先端が胸部入口部より下方で、かつ気管分岐の 0.5cm 以上上方にあると定義される正しい留置を、胸部X線写真によって調査した。

・小児二次救命処置法(PALS)の年齢に基づいた公式と、Broselow テープ長を基にしたガイドラインに基づいて、ETT サイズの候補が決定された。226 本の ETT のうち合計 174 本(77%)が正確に留置されていた。医師が選択された実際のチューブに 3xETT サイズを使用した場合、226 本のうち 170 本(75%)が正確に留置された。より正確なのは、PALS ベースの ETT サイズの 3 倍(81%)と Broselow 推奨の ETTサイズの 3 倍(85%)であった。深さを決定するのに Broselow ETT を使用すると、実際の ETT と比較して ETT 位置が有意に改善された(p=0.009)。

・小児における ETT の深さを決めるに一般的に使用されているチューブサイズの 3 倍という公式は、15~25% のチューブ位置異常をもたらす。医師は Broselow テープ推奨の ETT サイズを用いることによって、この公式の信頼性を向上させることができる。ETT 位置異常を回避するためには、より信頼性の高い方法が必要である。

[!]:ちょっと古い文献。気管チューブの深さ=「使用したチューブ ID の 3 倍」の法則は、研修医の頃に表とにらめっこして編み出した自分なりの法則だが、その正確性は 75% 程度なのか。

【出典】
Prospective assessment of guidelines for determining appropriate depth of endotracheal tube placement in children.
Pediatr Crit Care Med. 2005 Sep;6(5):519-22.

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