チュウラー公式による気管挿管の適切な留置長の推定

・ETT 先端から気管分岐部までの距離と ETT カフ上端から声帯までの距離が 2cm 以上であれば、理想的な ETT 留置位置であることが示された。

・研究の目的は、チュウラー式が気管挿管の適切留置長を予測できるかどうかを評価することであった。

・これは、気管挿管による全身麻酔を受けた 100 人の患者(男性 50 人と女性 50 人)の前向き研究であった。チュウラー式を使用して、右上顎犬歯での気管チューブ(ETT)の留置長 = 4+(身長/10)cm を計算した。挿管後、ETT の先端から気管分岐部までの距離と ETT カフ上端から声帯までの距離を測定するために、ファイバ気管支鏡を ETT に挿入した。

・チュウラー式で計算された右上顎犬歯での気管チューブの平均長は、男性で 20.8cm、女性で 19.6cm であった。ETT 先端から気管分岐部までの平均距離は、男性で 4.1cm、女性で 3.0cm であった。ETT カフ上端から声帯までの平均距離は、男性で 4.5cm、女性で 4.6cm であった。100 人の患者のうち 99 人で、ETT 先端は気管分岐部から 2cm 以上頭側に位置していたが、女性の患者のうち 1 人だけは ETT 先端から気管分岐部までの距離が 1.9cm であることが判明した全患者において、ETT カフ上端は、声帯の 2cm 以上下方に位置していた。

・本研究では、100 人中 99 人の患者で、チュウラー式を用いて気管挿管の適切な留置長を予測することができた。

[!]:作成した経口挿管の場合の「チュウラー式」(右上顎犬歯での気管チューブ(ETT)の留置長 = 4+(身長/10)cm)の妥当性を検証した研究である。

【出典】
Estimation of the proper length of orotracheal intubation by Chula formula.
J Med Assoc Thai. 2005 Dec;88(12):1838-46.

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