小児患者のための中心静脈カテーテルの最適挿入長

乳児と小児における中心静脈カテーテル(CVC)の不適切留置は、心臓や大血管の穿孔などの重大な合併症を招くことがある。CVC の位置は、通常、最初の術後胸部X線写真まで評価されず、潜在的に数時間に渡って検出されない。著者らは先天性心疾患の手術を受けた乳児と小児の一連の 452 人の右内頸静脈および鎖骨下カテーテル留置を研究し、皮膚挿入部位からレントゲン写真の上大静脈右心房(RA)接合部までの距離を測定した。これらのデータに基づいて、以下の式は、CVC が RA より上に位置することを 97% の確率で予測する:身長≦100cm の患者:正確な挿入長(cm)=(身長cm/10)-1、身長>100cm の患者:(身長cm/10)-2。CVC が RA よりも上方に留置されると予測する体重を基にした推奨も作成した。

意義:本研究は、452 人の心臓手術を受ける乳児と小児で、中心静脈カテーテルの留置を評価した。心臓や大血管の穿孔などの重症の合併症を引き起こす可能性のある、これらのカテーテルの誤挿入を防ぐために、身長と体重に基づいた簡単で臨床的に有用なガイドラインが開発された。

[!]:これはかなり古い文献になるが、非常に覚えやすい。パラメータは、身長と「100」、「10」、「1」、「2」しか使用しておらず、成人での目安としてもよい公式である。小児 CV ライン留置長の目安として、身長>100cm では (身長cm/10)-2、身長≦100cm では (身長cm/10)-1 を勧めている。また、気管チューブ留置長の目安となるモーガン公式「身長÷10+5」やチュウラー公式「身長÷10+4」との近似性もあって記憶しやすい。

気管チューブの留置長: 身長÷10+4(or 5)
CVカテーテルの留置長: 身長÷10-2 身長<100 の場合:身長÷10-1

【出典】
The optimal length of insertion of central venous catheters for pediatric patients.
Anesth Analg. 2001 Oct;93(4):883-6.

<関連記事>
中心静脈カテーテルの最適挿入長 - 公式は必要か?前向きのコホート研究

中心静脈カテーテル先端の深さ:小児患者の挿入長ガイドライン

小児での左側中心静脈カテーテルの最適な深さを予測する

乳児における左内頸静脈カテーテルの最適留置長の決定:前向き観察研究

右内頸静脈経由の中心静脈カテーテルの最適な位置決めのための式の評価

右内頸静脈経由の中心静脈カテーテルの安全な留置:個々の身長による挿入長の計算

右鎖骨下静脈カテーテル挿入長のベッドサイドでの予測

通常の胸部写真や CT に基づく中心静脈カテーテル留置のための解剖学的指標の局所解析と評価

中心静脈カテーテル挿入についての臨床ガイドライン

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック