麻酔診療における質の改善 - 細い気管チューブ使用後の咽喉頭痛の発生率

・手術後の咽喉頭痛はよく見られ、多くの要因が原因である。咽喉頭痛の最も高い発生率は、気管挿管を受けた患者で起こる傾向がある。挿管された患者の 14.4% から 50% が、手術直後の時期に、咽喉頭痛と嗄声を訴え、その 3% は 1 週間後にまだ嗄声が続いていた。これは、術後合併症の増加とサービスに対する患者不満足の要因となる。細い気管チューブを使用した後の嗄声と咽喉頭痛の発生率を示すたえにために、前向き研究を行った。

・扁桃切除術、鼻手術および/または機能性内視鏡下副鼻腔手術(FESS)が予定された年齢 16 歳以上の成人患者を研究に含めた。風邪の徴候を有する患者は、研究から除外した。男性では、サイズ 7~7.5mm のカフ付き気管チューブを使用し、女性では 6~6.5mm のサイズを使用した。患者は、嗄声とサービス満足度について、術後 24 時間以内に尋ねられた。

・2000 年 2 月から 2003 年 5 月に、年齢 16~62 歳の男性が 883 人、女性が 735 人の 1618 人の患者がいた。189 人(11.7%)が術後嗄声を発症し、1429 人(88.3%)は嗄声や咽喉頭痛をきたすことはなかった(P=0.0001)。患者満足度は 95% であった。

・気管挿管に際して細いチューブを使用することは、水溶性ゼリーでチューブを潤滑する、慎重に気道器具を装着する、患者が完全に弛緩してからのみ挿管する、注意深く吸引するテクニック、気管チューブのカフを十分に脱気してから抜管する、といった他の対策と共に、術後嗄声と咽喉頭痛の発生頻度を最小限に抑える上で、劇的な効果を与える。したがって、患者満足度は高いと報告されている。

[!]:ちょっと古い文献だが、細いチューブの使用が患者満足度を向上させるという報告。麻酔は短期管理だから、チューブは細くても全然問題ない。もしも気管支ファイバーで吸痰などが必要になったら、その時に入れ替えればよい。でもそんなことって、数年に 1 度もない?

【出典】
Quality improvement in anesthetic practice--incidence of sore throat after using small tracheal tube.
Middle East J Anaesthesiol. 2005 Feb;18(1):179-83.

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