筋弛緩なしのラリンジアルマスク vs 気管挿管と筋弛緩薬を用いた硝子体切除術に際しての麻酔中の不動化

・眼内手術の場合、大部分の著者は、患者体動による合併症を避けるために、挿管と筋弛緩を含む全身麻酔を推奨している。しかしながら、ラリンジアルマスクを用いた麻酔と筋弛緩剤の回避は、よく見られる臨床診療である。本前向きの観察研究の目的は、経毛様体扁平部硝子体切除術(PPV)に際して、筋弛緩なしのラリンジアルマスク(LM) vs 気管挿管と筋弛緩(INT)を使用した最小肺胞濃度(MAC)に調整した全身麻酔時の眼球運動と眼軸偏位の発生率を比較することであった。

・硝子体網膜症のために PPV を受ける 148 人の患者が、揮発性麻酔薬による MAC 調節全身麻酔を受けた。74 人の患者が LM 群に、74 人の患者が INT 群に割り当てられた。両群において、患者の肺は自然呼吸はさせずに機械的に換気された。手術中に眼球運動と上方偏位が判定され、記録された。術後の不動化の質は、標準化されたアンケートによって評価した。

・いずれの群においても術中の体動は観察されなかった。方法眼球変位が、LM 群の患者の 9 人(12%)で観察されたが、INT 群の患者では観察されなかった(0%; p=0.003)。標準化アンケートでは、不動化の質に臨床的に関連する群間差は認められなかった。特に、眼球変位は、関連する手術合併症や困難をもたらさなかった。

・PPV では、筋弛緩を伴わないラリンジアルマスクを用いた MAC 調整バランス麻酔は、眼球上方変位が多いが、臨床的に無関係であり、筋弛緩を伴う挿管の代替法となり得る。しかし、手術中の望ましくない傷害を避けるためには、十分な麻酔深度が確保されなければならない。

[!]:硝子体切除術に際して、筋弛緩が推奨されるが、十分な麻酔深度を確保すれば、筋弛緩なしのラリンジアルマスクでも管理できると。

【出典】
Immobilisation during anaesthesia for vitrectomy using a laryngeal mask without neuromuscular blockade versus endotracheal intubation and neuromuscular blockade.
Minerva Anestesiol. 2017 Oct 12. doi: 10.23736/S0375-9393.17.12282-0. [Epub ahead of print]

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