末梢動脈疾患における下肢切断には脊椎麻酔か全身麻酔か - 後ろ向きコホート研究

・本研究は、下肢虚血に際して四肢切断術を受ける患者で、麻酔法(脊椎麻酔か、または全身麻酔)が術後鎮痛薬の必要性を低減するのに優れているかどうかを調査することを目的とした。別の目的は、凝固能が異常な場合や、抗凝固剤を使用しているにもかかわらず、麻酔科医が高リスク患者で脊柱管麻酔を使用するかどうかを調査することであった。

・本研究は、後ろ向きコホート研究であった。1996 年から 2010 年までに末梢動脈疾患に起因する膝上切断または膝下切断を受けた全患者をレビューし、術後のオピオイド消費量と合併症を評価した。

・323 人の患者で合計 434 回の切断術が研究に含まれた。全身麻酔群のほうが、手術合併症数、再手術の必要性、ICU 入室数が有意に多かった。術後オピオイド投薬の必要性は、膝上切断と脊椎麻酔の患者で有意に低かった。術後硬膜外鎮痛の使用は鎮痛剤必要量を減少させなかった。本研究では、凝固能が異常であったり、ワーファリンやクロピドグレルが中断されていないにもかかわらず、脊柱管麻酔を受けた患者があった。脊髄血腫や硬膜外血腫の症例は報告されていない。

・脊椎麻酔患者は、手術合併症、再手術、集中治療室入室率が低かった。全身麻酔を受けた患者よりも膝上切断と脊椎麻酔を受けた患者の術後期におけるオピオイド投薬の必要性は低かった。麻酔科医は、凝固能異常や抗凝固療法継続中にもかかわらず、高リスク患者において脊柱管麻酔/鎮痛を行ったが、有害転帰は報告されなかった。

[!]:アンプタの患者さんを脊椎麻酔でやるか全身麻酔でやるか悩むところではある。麻酔の質を優先するなら脊椎麻酔だな。

【出典】
Spinal or general anaesthesia for lower-limb amputation in peripheral artery disease - a retrospective cohort study.
Acta Anaesthesiol Scand. 2017 Oct 24. doi: 10.1111/aas.13019. [Epub ahead of print]

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