改善努力にもかかわらず、ARDS 患者では、低一回換気量換気の使用率は依然として低いままだ

・低 1 回換気量換気(LTVV)は、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者の死亡率を減少させる。以前の ARDS ネットワーク病院で LTVV の使用に対する病院ごとの障壁を理解することは、LTVV の実施を改善するための新しい洞察を提供するかもしれない。

・無作為に選択された 214 人の成人集団が、2008 年から 2012 年までに Harbourview Medical Center で ARDS のベルリン定義に合致した。主要評価項目は、ARDS 発症から 48 時間以内に LTVV(1 回換気量≦6.5mL/kg 予測体重)を受けることであった。著者らは、多変量ロジスティック回帰モデルを構築して、転帰に関連する因子を同定した。

・患者の 27% のみが ARDS 発症から 48 時間以内に 1 回換気量≦6.5mL/kg PBH の人工呼吸を受けた。プラトー圧の増加(OR 1.11、95%CI 1.03~1.19; p<0.01)は、LTVV の使用と正の相関があった一方で、PaO2:FIO2比の増加(OR 0.75、95%CI 0.57~0.98、p=0.03)は、負の相関があった。医師はコホートのわずか 21% で ARDS という診断を記載していた。患者の身長も性別も LTVV の使用には関連していなかった。

・ほとんどの ARDS 患者は、利用を改善するための相当な施設的努力にもかかわらず、LTVV を受けなかった。これは、ARDS がいまだ認知不足であり、未治療のままであることを示唆している。

[!]:日本の「ARDS診療ガイドライン2016」では、「低容量換気では,一回換気量は 6 ~ 8mL/kg(予測体重)に制限する。」とある。

【出典】
Rate of low tidal volume ventilation use remains low in patients with acute respiratory distress syndrome despite improvement efforts at a single center.
J Crit Care. 2017 Oct 18;44:72-76. doi: 10.1016/j.jcrc.2017.10.021. [Epub ahead of print]

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