下肢骨折における糖尿病と治癒転帰:系統的レビュー

・本研究の目的は、糖尿病患者と相応する対照患者群で下肢骨折の手術的固定術後の有害治癒転帰の率をレビューすることであった。

・データベース創始から 2015 年 7 月 6 日までに公開された研究について、PubMed、MEDLINE、CINAHL、Embase で検索を実施した。各研究から、患者特性と有害治癒転帰事例(非癒合、変形治癒、、癒合遅延、感染、再手術)を抽出した。各骨折治癒合併症の発生をプールし、糖尿病患者群と非糖尿病患者群との比較について分析した。糖尿病群と非糖尿病群間に、各治癒転帰の 95% 信頼区間付きのオッズ比を算出した。

・糖尿病は、手術的に治療された下肢骨折患者において、変形治癒、感染、再手術の割合を有意に増加させることが判明した。さらに、末梢の下肢骨折のみ(すなわち、膝下)を調査したところ、糖尿病は非癒合の割合を有意に増加させた。

・糖尿病は骨代謝と軟部組織の治癒を有意に変化させ、骨折の有害治癒と他の合併症の危険をもたらす。この系統的レビューは、糖尿病の存在は、手術治療を受けた広範囲の下肢骨折例で、感染、変形治癒、非癒合、再手術のリスクを有意に増加させるというエビデンスを提供する。本研究は、臨床医に予後情報を提供し、この患者集団の治療指針として役立つ可能性がある。

[!]:糖尿病の存在は、代謝異常よって全身組組織の再生能を低下させて、手術後の治癒遷延の大きな要因となる。

【出典】
Diabetes and Healing Outcomes in Lower Extremity Fractures: A Systematic Review
Injury Published online: November 15, 2017

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