■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2017/11/27




【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。

(1) (r____) (s_______) (i________) : 迅速導入

(2) (a____) (w__________) : 完全覚醒

(3) (p________) (s____) : 肺シャント

(4) (v_____) (p____) : 静脈波

(5) (e______) (a__) (b________) : 呼気吹き込み法


[解答]
(1)rapid sequence induction(2)alert wakefulness
(3)pulmonary shunt(4)venous pulse
(5)expired air breathing


[出典] 麻酔科学用語集 第3版




【問題2】(代謝内分泌) 重症糖尿病患者の麻酔上問題となる代謝異常で正しいのはどれか。
ア:高脂血症
ウ:電解質異常
オ:血液粘度の低下
イ:ケトアシドーシス
エ:細胞外液量の増加


[解説] 高脂血症とは、血清中の脂質成分であるコレステロール、トリグリセリド、燐脂質のいずれかが増加した状態をいう。糖尿病ではブドウ糖の利用が減少し、脂肪の血中への動員が増加し、トリグリセリド、および遊離脂肪酸の濃度が上昇する。肝での遊離脂肪酸を素材としたケトン体合成が亢進し、末梢のケトン体利用障害と相まって、ケトアシドーシスの状態に陥る。電解質および水の喪失が著しく、細胞外液量は減少する。脱水のため血清蛋白は正常か上昇しており、血液粘度も正常か上昇していると考えられる。


[正解] (ア)、(イ)、(ウ) [出典] 第26回麻酔指導医認定筆記試験:A28



【問題3】(静脈麻酔) レミフェンタニルについて正しいのはどれか?

ア:レミフェンタニルではフェンニタニルに認められる胸壁や腹壁の筋硬直は認められない。

イ:レミフェンタニルに添加されているグリシンは興奮性アミノ酸である。

ウ:レミフェンタニルの基本投与速度によって得られる鎮痛効果は、フェンタニルを利用して鎮痛効果とほぼ同等である。

エ:レミフェンタニルの分布容積は、フェンタニルと同程度である。

オ:レミフェンタニルの鎮痛効果が得られる下限濃度は1.0ng/mlとされる。


[解説] ア×:レミフェンタニルでもフェンニタニルと同様に胸壁や腹壁の筋硬直が認められる。
イ○:レミフェンタニルに安定剤として添加されているグリシンは興奮性アミノ酸であり、クモ膜下や硬膜外に投与すると、直接的に神経興奮作用を示す。
ウ×:レミフェンタニルの基本投与速度によって得られる鎮痛効果(効果部位濃度6~12ng/ml)は、フェンタニルを利用して得ていた鎮痛効果(効果部位濃度1~2ng/ml)に比して極めて大きい。
エ×:レミフェンタニルの分布容積は、フェンタニルのそれに比べてかなり小さい。レミフェンタニルの定常状態の分布容積は0.2~0.3 L/kgであり,フェンタニルの分布容積3~5 L/kgのおよそ1/10倍である。
オ○:レミフェンタニルの鎮痛効果が得られる下限濃度はフェンタニルのそれとほぼ同等で1.0ng/mlとされる。



[正解] 解説を参照 [出典] 今日から実践できるレミフェンタニル麻酔


■ これって常識? ■
骨痛のある高齢者に高タンパク血症と貧血をみたら,多発性骨髄腫を疑え!

1)腰痛や背部痛があり,高タンパク血症や貧血があっても,整形外科で単なる骨粗鬆症と誤診されている患者もまれではない.
2)診断のヒントは,貧血に加えTPの高値とAlbの低値,すなわち高グロブリン血症の存在である.
3)診断のためには,血清と尿の免疫電気泳動,骨髄検査,全身骨 X線が必要.
4)○1血清M蛋白(IgG 2g/dl以上,IgA 1g/dl以上),尿中BJP 0.2g/dl以上,○2骨髄形質細胞増加(通常15%以上)あるいは形質細胞腫の存在,○3骨髄腫に合致する骨病変,の3項目のうち2項目以上を認めれば確定診断される.


[出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識~血液編

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