救急部で経口気管挿管を行う際の初回成功の重要性

・本研究の目的は、救急部(ED)挿管時の有害事象(AE)の発生率と初回成功率との関連性を調査することであった。

・これは、4 年間にわたって大学病院 ED で行われた気管挿管に基づいた前向きに収集された連続的な品質改善データの後ろ向き的分析であった。各挿管後、術者は、患者および術者の特徴、挿管方法、使用された器具、必要とした試行回数、AE を含む、挿管の複数の局面に関するデータフォームに記入した。多数の AE が追跡され、目撃された誤嚥、酸素飽和度低下、食道挿管、低血圧、不整脈、心停止などの事象が含まれた。多変量ロジスティック回帰を使用して、様々な他の潜在的危険因子と交絡因子を調整した後、対象となる主要予測変数、初回成功および転帰変数、1 つ以上の AE の存在との関係を評価した。

・4 年間の研究期間中、1828 回の気管挿管があった。挿管が初回試行で成功した場合、1 つまたは複数の AE の発生率は 14.2%(95%信頼区間[CI]= 12.4%~16.2%)であった。2 回の試技が必要な場合、1 つ以上の AE の発生率は 47.2%(95%CI =41.8%~52.7%)であった。3 回の試技が必要な場合、1 つ以上 AE の発生率は 63.6%(95%CI=53.7%~72.6%)であった。4 回以上の試行が必要な場合、1 つ以上の AE の発生率は 70.6%(95%CI = 56.2.3%~82.5%)であった。多変量ロジスティック回帰は、気管挿管時の 1 回以上の試行が、1 つ以上の AE の重要な予測因子であることを示した(調整オッズ比[aOR]=7.52,95%CI=5.86~9.63)。

・ED で気管挿管を行う場合、初回通過成功は AE の発生率が比較的低いことと関連している。試行回数が増加するにつれて、AE の発生率は有意に増加する。

[!]:これは救急部での研究結果だが、手術室や ICU でも同じだろう。気管挿管は、試行回数が増えるほど合併症が多くなる。可及的に 1 回で成功させることが重要だ。

【出典】
The importance of first pass success when performing orotracheal intubation in the emergency department.
Acad Emerg Med. 2013 Jan;20(1):71-8.

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