心臓手術後患者における術後体液バランスと急性腎障害との関連:後ろ向きコホート研究

<ハイライト>
・体液バランスが負になるしても、AKI 発生率の低下と関連していなかった。
・術後体液バランスが正では AKI 発生率が高かった。
・術後輸液投与量と AKI との間には「U」字型の関連が認められた。

<要旨>
・本研究は、心臓手術後患者における適切な術後体液管理を探究することを目的としている。

・データをオンラインデータベースから抽出した。体液バランス(FB)、輸液投与量、死亡率との関連性を調べた。

・ゼロ FB(レベル3)と比較して、さらに FB を負(レベル 1、オッズ比(OR):0.938,95%CI:0.631-1.394、レベル2、OR:0.921,95%CI:0.709-1.196)としてもさらに AKI 発症率を低下させることはできなかったのに対して、FB が性の場合、高い AKI 発生率と関係していた(レベル 4、OR:1.272,95%CI:1.028-1.573、レベル 5、OR:2.042,95%CI:1.652-2.524)。術後輸液投与量が制限されても(レベル 1、OR:1.354,95%CI:1.065-1.699)、増加しても(レベル 3、OR:1.127,95%CI:0.890-1.430;レ~ レベル 5、OR:1.405,95%CI :1.105-1.786)、レベル 2 と比較して、AKI 発生率の増加と関連していた。線形スプライン関数を用いた多変数ロジスティックモデルは、同様の型を示した。

・FB が 0 に比べて、術後 FB 正は AKI 発生率が高いことと関連していた。しかし、負の FB と AKI との関連性は有意ではなかった。術後輸液投与量と AKI との間には、「U」字型の関連性が検出された。

[!]:術後輸液量は多すぎても少なすぎてもいけないということか?

【出典】
Association between postoperative fluid balance and acute kidney injury in patients after cardiac surgery: A retrospective cohort study
Journal of Critical Care April 2018Volume 44, Pages 273?277

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック