長時間作用性脊柱管内オピオイド薬投与後の術後悪心嘔吐予防へのデキサメタゾン静脈内投与:系統的レビュー

デキサメタゾン4.png・長時間作用性脊柱管内オピオイドは、術後に優れた鎮痛作用をもたらすが、術後悪心嘔吐の発生率が高い。デキサメタゾンは、全身麻酔後の術後悪心嘔吐を効果的に防止するが、長時間作用性の脊柱管内オピオイド投与を受けた患者におけるその価値は不確定である。そこで、このメタ分析の目的は、この集団における静脈内(i.v.)デキサメタゾンの予防的制吐作用を評価することであった。

・研究方法論は PRISMA 声明ガイドラインに従った。主要評価項目は、術後 24 時間のレスキュー制吐薬の必要性であり、デキサメタゾン用量(低用量 2.5-5.0mg、中用量 6.0-10.0mg)、投与タイミング(手術開始時か、終了時)、長期作用性オピオイド投与経路(クモ膜下か、または硬膜外)に従って分析した。さらに、合併症発症率(不穏、感染、高血糖)を調査した。
・合計 1111 人の患者を代表する 13 件の試験が同定された。プラセボと比較して、静脈内デキサメタゾンは、デキサメタゾン用量(サブ群の差 p=0.67)、投与タイミング(サブ群の差 p=0.32)、長時間作用性オピオイドの投与経路(サブ群の差 p=0.10)に関わらず、レスキュー制吐薬の必要性を減少させた(リスク比(95%CI) 0.44(0.35-0.56); I2=43%; p<0.00001; GRADE エビデンスの質:中等度)。これらの合併症を調査した研究では、感染症や不穏をきたした患者はいなかった。血糖値を測定した研究はなかった。

・結論として、デキサメタゾン静脈内投与は、脊柱管内に長時間作用性オピオイドを投与された患者において、術後 24 時間に効果的な嘔吐予防効果を提供するという十分なエビデンスがある。

[!]:脊柱管内にオピオイド投与する場合には、術中にデキサメタゾンを投与しておいた方が良さそうだ。

【出典】
Intravenous dexamethasone for prophylaxis of postoperative nausea and vomiting after administration of long-acting neuraxial opioids: A systematic review and meta-analysis
Anaesthesia First published: 11 December 2017

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