小児でのセボフルラン麻酔覚醒時の臨床的徴候と脳波型:観察研究

脳波13.png・幼小児の麻酔から覚醒する間の臨床行動徴候、脳波(EEG)型および年齢との関係を系統的に明らかにした研究はほとんどない。研究の目的は、年齢 0~3 歳の小児でセボフルランから覚醒する間の臨床行動徴候の回復を予測する際に、亜酸素化窒素を併用した場合としなかった場合とで、呼気終末セボフルラン(ETsevoflurane)濃度、年齢および前頭葉 EEG スペクトル特性の関係を同定することであった。仮説は、覚醒中に臨床的徴候が連続して起こり、月齢 3 ヶ月以上の乳児では、α EEG パワーの変化が臨床的行動徴候と相関するということであった。

・2012 年 12 月から 2016 年 8 月までの三次小児科教育病院での観察研究で、年齢 0 歳から 3 歳までの、頚部以下の手術を必要とする 95 人の小児患者を対象とした。評価項目は、初回の大きな体動、初回咳嗽、初回しかめっ面、不規則な視線、前頭葉(F7/F8)α EEG パワー(8~12 ヘルツ)、前頭葉 β EEGパワー(13~ 30Hz)、手術終了時での時間経過と、ETsevoflurane 濃度であった。。

・覚醒の臨床的徴候は、全年齢にわたって秩序ある一連の事象に従った。臨床的徴候は年齢に関わらず、狭い ETsevoflurane にわたって発生した[体動 0.4%(95%信頼区間(CI) 0.3~0.4)、咳嗽 0.3%(95%CI 0.3~0.4)、しかめっ面 0.2%(95%CI 0~0.3)。ETsevoflurane に対する年齢の P> 0.5]。不規則な視線は、ETsevoflurane 1~0% でみられた。月齢 3 ヶ月超えの小児では、前頭葉α EEG 振動は ETsevoflurane 2.0% で存在し、0.5% では消失した。患者の 99% では、α振動晶質から 5 分以内に体動が発生した。亜酸素化窒素は、小児が体動、しかめっ面、咳嗽を呈した時間経過や ETsevoflurane に影響を与えなかった。

・いくつかの臨床徴候は覚醒中に順次起こり、亜酸素化窒素の併用とは無関係である。眼球位は、他の臨床的徴候または ETsevoflurane との相関が低い。EEG スペクトル特性は、月齢 3 ヶ月以上の小児の臨床行動徴候の予測に役立つ可能性がある。

[!]:小児のセボフルラン麻酔からの覚醒過程で、前頭葉α振動消失(ETsev 0.5%)→体動(0.4%)→咳嗽(0.3%)→しかめっ面(0.2%)の順に発現する。

【出典】
Clinical signs and electroencephalographic patterns of emergence from sevoflurane anaesthesia in children: An observational study
European Journal of Anaesthesiology (EJA): January 2018 - Volume 35 - Issue 1 - p 49?59

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