外傷患者の生存率に及ぼすビデオ喉頭鏡の効果:無作為化比較試験

・多くの蘇生シナリオには、傷病患者を支援するための緊急挿管の使用が含まれる。新しいビデオでガイドした気道管理法が利用可能であり、この手技による患者へのリスクを最小限に抑える可能性がある。

・これは、大学付属の都市病院の外傷診療室で行われた臨床対照試験で、緊急気道管理を必要とする 623 人の一連の成人患者を、前向きに無作為に、直接喉頭鏡(DL)か、グライドスコープビデオ喉頭鏡(GVL)のいずれかを用いて挿管した。

・主要評価項目は生存退院率であった。全患者で、GVL 群(303 人のうち 28 人[9%])と DL 群(320 人のうち 24 人[8%])とで死亡率に有意差はなかった(p=0.43)。後ろ向き的に同定されたより小さなコホート内では、重症頭部外傷(頭部短縮傷害スケール[AIS]スコア>3)のサブ患者群では、無作為に GVL 挿管に割り付けられた患者の死亡率(73 人中 22 人[30%])のほうが、DL 群(112 人中 16 人[14%])よりも高かった(p=0.047)。全患者の中で、DL 群(中央値 40 ;四分位範囲 24-68)よりも GVL 群(中央値 56、四分位範囲 40-81)の方が挿管時間(秒)の中央値が有意に高かった(p<0.001) 。重症頭部外傷患者では、挿管時間中央値(秒)は、GVL 群(中央値 74)のほうが DL 群(中央値 65)よりも有意に長かった(p<0.003)。これに相応して、この群はまた、80% 以下の低酸素飽和度の発生率が高かった(GVL 群で 54 人中 27 人[50%]、DL 群では 63 人中 15 人[24%]; p=0.004)。初回通過成功率(GVL は 80%、DLは 81%、p=0.46)は両群間に有意差はなかった。

・グライドスコープの使用は、全患者の中で生存退院に影響を与えず、直接喉頭鏡よりも挿管時間が長くなった。ビデオ喉頭鏡患者群の中で、後ろ向き的に同定された重症頭部外傷患者の小さな亜群は、飽和度 80% 以下の低酸素症の発生率と死亡率が高かった。

[!]:外傷診療室でグライドスコープと直接喉頭鏡を比較したが、グライドスコープの方が直接喉頭鏡よりも挿管所要時間が長く、生存率には影響しなかったと。

【出典】
Effect of video laryngoscopy on trauma patient survival: a randomized controlled trial.
Yeatts DJ, et al. J Trauma Acute Care Surg. 2013.

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