ビデオ喉頭鏡は、肥満患者の困難気道に対しては古典的喉頭鏡よりも外傷性が少ない

この報告では、気道確保困難な肥満患者の麻酔管理とビデオ喉頭鏡検査のメリット、特に挿管中の歯牙損傷の危険性の低減について述べている。49 歳の女性(肥満指数:BMI、36kg.m(-2))は、胆石症のために待機的腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける予定であった。患者の肥満および術前測定基準(Mallampati 分類 IV、切歯間距離 2.9cm、甲状腺頤間距離5.5cm)に基づいて、困難気道が予測された。マッキントッシュブレードサイズ IV を使用した古典的直接的喉頭鏡検査は、3 回の挿管試行にもかかわらず失敗した。それぞれが Cormack-Lehane 分類 IV の視野であった。 ビデオ補助マッキントッシュ喉頭鏡(V-Mac; Karl Storz、Tuttlingen、Germany)を用いた挿管は、初回試行で成功した。患者の上顎切歯に作用した最大の力は、いずれもマッキントッシュブレードを用いたが、直接喉頭鏡では 61N であり、間接ビデオ喉頭鏡を用いた場合は 7.6N であった。
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[!]:この報告では、本当に全く同じ形状のブレードが使用されたのかどうかは疑問だ。V-MAC はドイツ、Karl Storz の第 2 世代のビデオ喉頭鏡で、ファイバーで画像を独自 PC 画面に映し出すタイプ。C-MAC は、CMOS を使用している。ブレード形状はほとんど同じようだが、どちらも古典的な Macintosh ブレードに比べると、上顎門歯に一番接触しやすい部分で斜めに削り取られている感じだ。通常の Macintosh ブレードも、C-MAC ブレードに倣ってブレード近位端を斜めにカットすれば、上顎門歯に及ぼす力はずっと少なくなるはずだ。
以下は C-MAC のブレードとマッキントッシュブレードとを比較した写真。
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【出典】
The videolaryngoscope is less traumatic than the classic laryngoscope for a difficult airway in an obese patient
J Anesth. 2009;23(3):445-8. doi: 10.1007/s00540-009-0780-1. Epub 2009 Aug 14.

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