未経験者におけるビデオ喉頭鏡を用いた挿管成功率の改善:気道マネキンでの無作為交差研究

・ビデオ喉頭鏡検査は、気道専門家の手によって困難気道を管理する安全な処置であることが証明されている。喉頭鏡検査の未経験者の成功率に関する情報は、従来の喉頭鏡検査と比較して稀である。そこで、著者らは無作為化マネキン研究における模擬気道で、未経験の処置者がビデオ喉頭鏡を使用した場合、気道確保に成功することが多いかどうかを評価することを目指した。よく使用されるビデオ喉頭鏡間の差を明らかにした。

・研究の前に、標準化された実習ワークショップを実施した。直接喉頭鏡検査(DL)の場合はマッキントッシュ喉頭鏡を使用し、ビデオ喉頭鏡検査(VL)の場合は、cMac、dBlade、キングビジョンビデオ喉頭鏡を使用した。3 種類の模擬的正常気道と困難気道で気管挿管を実施した。主要評価項目は、視認までの時間と挿管までの時間であった。Cormack & Lehane(C+L)分類と声門開口(POGO)スコアのパーセンテージを評価した。挿管するたびに、参加者は気道と使用した器具を検証するよう求められた。

・ビデオ喉頭鏡の経験が少ない(ビデオ喉頭鏡検査の平均総数4±2) 22 人の参加者(年間挿管数 14.8±4.0 回、主に外傷外科医)が登録された。著者らは、DL とは対照的に VL によって C+L 等級が改善されることを見出した。POGO スコアについても同様のデータが見られ、参加者は VL で声門の視認性が向上した。ビデオ喉頭鏡の強湾曲ブレードの形状は、マッキントッシュ型ブレードの標準形状よりも困難気道での良好な視認性を提供した。VL 器具の主観的性能は、困難な気道シナリオのほうがより良好であった。

・短時間の紹介と実習後、ビデオ喉頭鏡は未経験の術者にとって安全で使いやすいようである。著者らは、標準形状の喉頭鏡は、正常な解剖学的構造を有する患者に最適であろうが、他方、強湾曲ブレードの VL 器具は、開口制限があったり、頚部可動制限のある困難気道の状況では理想的であろうと推定している。

【出典】
Improved success rates using videolaryngoscopy in unexperienced users: a randomized crossover study in airway manikins.
Eur J Med Res. 2017 Aug 10;22(1):27. doi: 10.1186/s40001-017-0268-7.

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