予期せぬ気管挿管困難に対する簡易気道リスク指標の使用 vs 通常の気道評価 - 64273 人被検者

・予期せぬ挿管困難は、麻酔において依然として問題である。簡易気道リスク指数(SARI)は、挿管困難のための 7 つの独立危険因子からなる多変数リスクモデルである。著者らの目標は、SARI に基づく術前気道評価と通常の気道評価とを比較することであった。

・2012 年 1 月 10 日から 2013 年 12 月 31 日まで、28 部署がクラスター無作為化され、SARI モデルか、または通常の気道評価が適用された。 SARI 群は SARI モデルを実施した。非 SARI 群は通常の気道評価を続け、これは麻酔科医の不均一な個人的気道評価の群を反映しているものとした。挿管困難の術前予測と実際の挿管困難は、両群のデンマーク麻酔データベースに登録された。術前に高度な技術(例:ビデオ喉頭鏡、ファイバースコープ)によって挿管が予定された患者は、一次分析から除外した。主要評価項目は、予期せぬ挿管困難と、予想外の容易な挿管の割合であった。

・合計 26 部署(SARI 群が 15 部署と非 SARI 群の 11 部署)と 64273 人の参加者が含まれた。一次分析では、SARI 群の 29209 人と非 SARI 群の 30305 人が対象となっ。.SARI 群の参加者の 2.4%(696 人)が予期せぬ挿管困難であったのに対して、非 SARI 群では を2.4%(723 人)であった。研究デザイン変数で調整したオッズ比(OR)は 1.03(95%CI:0.77-1.38)であった。予期せぬ容易な挿管の割合は、SARI 群で 1.42%(415)、非 SARI 群では 1.00%(302)であった。調整 OR は 1.26(0.68-2.34)であった。

・著者らは、SARI の使用は、通常の気道評価と比較して、予期せぬ挿管困難、また容易な挿管において、統計的有意な変化は検出しなかった。
画像

[!]:SARI スコアを使用してシステマティックな術前気道評価を行ったが、予期せぬ挿管困難の割合は変わらなかったと。

【出典】
Effects of using the simplified airway risk index vs usual airway assessment on unanticipated difficult tracheal intubation - a cluster randomized trial with 64,273 participants.
Br J Anaesth. 2016 May;116(5):680-9.

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「SARI スコア計算機」と言うほどのもでもないが・・・

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