SARI スコアとグライドスコープビデオ喉頭鏡に基づく新しい困難気道管理アルゴリズム

・El Ganzouri リスク指数(EGRI)スコアが 7 であることと、グライドスコープによる喉頭展開が困難となる状態とは、非常に予測的な判断閾値となる。そこで、著者らは、EGRI とグライドスコープTMを基にした新しい困難気道アルゴリズムが全ての患者において気管挿管を可能にすると仮定した。

・ビデオ喉頭鏡による挿管の訓練をした 13 人のスタッフは、2008 年から 2010 年までアルゴリズムに従った。EGRI スコアが .7 点以上と判断された待機的および緊急脳外科手術患者は、ファイバー気管支鏡(FFB)挿管を受けた。6 点以下のスコアを有する者は、グライドスコープTMで挿管され、病的肥満、咽喉頭や頚部腫瘍の患者を除外した。代替処置を実施する判断、喉頭の視野化困難[Cormack & Lehane(CL)分類 III~IV]、換気困難、挿管失敗を記録された。

・意思決定ルールは 6276 人の患者に適用され、意識のある患者で 6 回の FFB 挿管が行われた。CL 分類 III-IV 視野の総発生率は 0.2% であった。スコア 6 点以下でビデオ喉頭鏡検査困難は 14 人の患者(0.14%)で認められた。FFB 挿管後の事後検診では、5 人で喉頭視野化困難が明らかになった。陽性予測値は 85.7% であり、陰性予測値は 99.9% であった。換気困難と喉頭展開困難の発生率は 0.03% であった。頚部腫瘍を有する 2 人の患者が、代替処置に割り当てられた。

・アルゴリズムの決定プロセスとグライドスコープビデオ喉頭鏡を遵守することで、著者らのコホート患者では気管挿管は成功した。

[!]:El-Ganzouri リスク指数(EGRI)は、最初以下の文献で発表されたものであるが、デンマークの多施設共同研究に際して、システマティックな術前気道評価法「SARI スコア」として採用されたものである。グライドスコープを標準挿管器具として EGRI=SARI スコア≧7 点ではファイバー挿管するのがよいと。

Preoperative airway assessment: predictive value of a multivariate risk index.
el-Ganzouri AR, McCarthy RJ, Tuman KJ, Tanck EN, Ivankovich AD.
Anesth Analg. 1996 Jun;82(6):1197-204.

【出典】
A new difficult airway management algorithm based upon the El Ganzouri Risk Index and GlideScopeR videolaryngoscope. A new look for intubation?
Minerva Anestesiol. 2011 Oct;77(10):1011-7. Epub 2011 May 24.

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