病的肥満患者でベスタ気道アルゴリズムとグライドスコープを使用すれば挿管困難と挿管失敗率はほぼゼロ

・マッキントッシュによる予期せぬ挿管困難(DTI)は、肥満患者において頻繁に起こる。El-Ganzouri リスク指数(EGRI)による術前評価とグライドスコープのルーチン使用に基づくアルゴリズムを使用して DTI の発生率を調査した。

・腹部手術を受ける病的肥満患者を前向きに登録した。患者は、EGRI が 7 未満であれば全身麻酔下でグライドスコープ挿管を予定され、EGRI≧7 であれば覚醒下にファイバ挿管を行った。主要評価項目は、Cormack & Lehane 分類≧III、挿管困難スケール>5、修正挿管困難スケール>5 と定義された DTI 率であった。副次評価項目には、初回試行での挿管成功、Cormack 判定までの時間、挿管所要時間、挿管失敗、酸素飽和度低下、換気困難が含まれた。

・登録された 214 人の患者のうち 212 人(99%)がグライドスコープで挿管され、2 人(1%)は覚醒下にファイバー挿管(待機的に 1 例、グライドスコープ失敗後に 1 例)。Cormack & Lehane と挿管困難スケールで評価した DTI 症例はなく、修正挿管困難スケールを用いて評価した 3 例(1.4%; 95%CI 0.45?4.29%)が DTI 症例であった。グライドスコープで挿管した 213 人の患者のうち、185 人(87%)が初回試行で挿管に成功した。 Cormack 判定までの平均時間と挿管時間は、それぞれ 13.1(SD 9.6)秒と 38.1 秒(SD 21.1)であった。グライドスコープ挿管に失敗した症例は 1 例(0.5%)であり、臨床的に重大な合併症はなかった。

・この病的肥満患者のサンプルでは、グライドスコープと Besta 気道アルゴリズムを用いると、DTI と挿管失敗の発生率は、ほぼゼロに減少した。
画像

[!]:EGRI≧7 ではファイバー挿管するという Besta Airway Algorithm をグライドスコープと併用すると、病的肥満患者の挿管困難と挿管不能をほぼゼロにできたと。

【出典】
Near-zero difficult tracheal intubation and tracheal intubation failure rate with the “Besta Airway Algorithm” and “GlidescopeR in morbidly obese” (GLOBE)
Minerva Anestesiologica 2016 September;82(9):966-73

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