ケタミン静脈内投与患者における漸増侵害刺激に反応した反射的瞳孔拡張

ケタミン2.png・瞳孔測定法は、非侵襲的なモニタリング法であり、赤外線カメラによる動的瞳孔径測定を可能にする。侵害刺激に反応して瞳孔径は増大する。プロポフォールまたは揮発性薬剤で麻酔された患者では、この瞳孔拡張の大きさは刺激の強度に関連する。侵害刺激に対する瞳孔反応はケタミン麻酔下では研究されていない。著者らの目的は、ケタミン静脈内投与された患者で較正済みテタヌス刺激後の反射的瞳孔拡張を明らかにすることであった。

・書面による同意の後、著者らの小児科の熱傷治療ユニットの 24 人の患者が含まれた。彼らは予定された毎日の包帯交換の 1 時間前に経口モルヒネの前投与(0.3mg/kg)を受けた。処置直前に、ケタミン 1mg/kg を静脈内投与した。このボーラス投与 2 分後に、各患者の腕に漸増強度のテタヌス刺激を行った(5~10-20-30-40-60mA、刺激間隔 60 秒)。各刺激の前後に瞳孔径、心拍数、体動を記録した。

・テタヌス刺激は、瞳孔径と心拍数の変化と関連していた。これらの変化の程度は、刺激強度によって有意に影響された(反復測定 ANOVA、p<0.001)。体動は、瞳孔径の 32% 増加と関連しており(ROC 曲線、AUC 0.758)、感度 65%、特異度 77% であった。

・小児では、侵害刺激に対する反射的瞳孔拡張は、ケタミン 1mg/kg の静脈内投与と経口モルヒネ 0.3mg/kg の前投与を併用した深い鎮静下においても持続し、その大きさは刺激の強さに依存する。著者らの結果は、瞳孔測定法が、ケタミンを投与された場合を含む麻酔被験者での侵害受容をモニターするための適切な方法であり得ることを確認するものである。

[!]:筋弛緩モニターと鎮静モニターに続いて、赤外線カメラを使用した瞳孔測定法は、鎮痛モニターとして有望視されているようだ。

【出典】
Pupillary reflex dilation in response to incremental nociceptive stimuli in patients receiving intravenous ketamine.
J Clin Monit Comput. 2017 Oct 17. doi: 10.1007/s10877-017-0072-5. [Epub ahead of print]

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