腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けた患者でデキスメデトミジンのセボフルラン節約効果:無作為化比較試験

・セボフルランは、腹腔鏡下胆嚢摘出術のための優れてはいるが高価な麻酔薬である。術中のセボフルラン消費量を減少させるために、デキスメデトミジンのような補助薬を使用する可能性がある。デキスメデトミジンは、最近導入された薬物であり、手術のストレス反応を緩和し、鎮静作用および鎮痛作用を生じる。著者らは、エントロピーガイドの全身麻酔(GA)下で腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける患者で、デキスメデトミジンのセボフルラン節約効果を評価することを目的とした。

・本前向き無作為化対照研究では、腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける予定の 100 人の ASA-PS I-II の成人手術患者が登録された。患者を無作為に 2 群に分けた(n=50)。デキスメデトミジン群では、導入前に静脈内(IV)デキスメデトミジン 0.5μg/kg を、導入後、0.5μg/kg/h を注入したが、対照群では同容量の生食を投与した。

・セボフルラン消費量は、対照群と比較して、デキスメデトミジン群の方が 41% 低かった(7.1[1.6] vs 12.1[1.9]ml、P<0.001)。プロポフォールの導入用量は 40% 減少が観察された(83.0[19.1] vs 127.6[24.8]mg、P<0.001)。平均 Riker鎮静-興奮スコア、痛みの視覚アナログスコア、Aldreteスコアは、対照群と比較してデキスメデトミジン群のほうが有意に低かった。いずれの患者も重大な副作用を経験しなかった。

・GA 下で腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける患者で、IV デキスメデトミジンを補助薬として投与された患者では、セボフルラン消費量が 41% 減少した。

[!]:オピオイドほどではないが、けっこうな鎮痛効果があるという事だろうな。

【出典】
Sevoflurane sparing effect of dexmedetomidine in patients undergoing laparoscopic cholecystectomy: A randomized controlled trial
J Anaesthesiol Clin Pharmacol 2017;33:496-502

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