緊急気道管理のための新規困難気道予測ツール:大規模航空医療コホートでの HEAVEN 基準の検証

・困難気道予測ツールは、最適な気道技術を特定するのに役立つが、待機的手術患者に由来するもので、緊急迅速挿管(RSI)には適用できない可能性がある。 HEAVEN 基準(低酸素症、極度の大きさ、解剖学的異常、嘔吐/血液/体液、出血、頚部可動性の問題)は、緊急 RSI 患者にとってより有意義である可能性がある。研究目的は、大規模な航空医療コホートを使用して、緊急 RSI における困難気道予測の HEAVEN 基準を検証することである。

・これは、1 年間にわたっる 160 基地から得たデータを使用して大規模な航空医療気道登録簿を使用した後ろ向き分析であった。全体の挿管成功、初回試行の成功、酸素飽和度低下を伴わない初回試行の成功について、HEAVEN 基準の標準試験特性(感度、特異度、陽性予測値、陰性予測値[NPV])を計算した。さらに、多変量ロジスティック回帰を使用して、HEAVEN 基準の各項目、ならびに存在した項目総数と、年齢、性別、臨床カテゴリー(火傷、内科的、外傷、非外傷性ショック)で調整した後の挿管成功との独立した関連を定量化した。

・航空医療 RSI を受けた合計 2419 例の患者が含まれた。優れた NPV が観察された(「出血」以外の HEAVEN 基準の各項目では 97% で、「出血」の NPV は87%、特異度は 99%)。HEAVEN 基準の各項目があると、初回挿管は低く、HEAVEN 基準項目総数と挿管成功との間に逆相関が観察された(該当項目なしでの初回成功=94%、5 項目存在する場合= 43%)。多変量ロジスティック回帰は、HEAVEN 基準の各項目、ならびに該当項目数と挿管成功との間に独立した関連性を明らかにした。

・HEAVEN 基準は、緊急 RSI における困難気道を予測するのに有用なツールであると思われる。

【出典】
A Novel Difficult-Airway Prediction Tool for Emergency Airway Management: Validation of the HEAVEN Criteria in a Large Air Medical Cohort
The Journal of Emergency Medicine Published online: January 10, 2018

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