小児仙骨ブロックの補助薬としての仙骨と静脈内デキサメタゾン:系統的レビューとメタ分析

デキサメタゾン5.png・デキサメタゾンは、局所麻酔薬として人気がある。このメタ分析の目的は、小児で、この添加剤の術後鎮痛持続時間、術後嘔吐、有害事象の可能性について評価することであった。

・著者らは、無作為化比較試験を、データベース、会議記録、登録試験から検索した。データベースには、Cochrane Library、系統的レビューの JBI データベース、PubMed、ISI Web of Knowledge、Science-Direct、Embase が含まれた。オッズ比、加重平均差、対応する 95% 信頼区間を、PRISMA ステートメントに従ったデータ合成と統計分析のために、REVMAN ソフトウェアバージョン 5.3 を用いて計算した。主要評価項目は、術後鎮痛持続時間(疼痛スコアによって証明される、手術終了から初回鎮痛剤投与までの時間)、術後嘔吐であった。

・647 人の小児患者を対象としたこのメタ分析では、7 件の研究が選択された。全患者は、無作為に仙骨ブロックに仙骨か、静脈内デキサメタゾンを投与される(実験群)か、仙骨ブロック単独(対照群)を受けた。実験群の方が対照群と比較して有意に鎮痛持続時間が長かった(加重平均差:238.40分; 95%CI:193.41~283.40、P<0.00001)。実験群では、術後に鎮痛剤を必要とする患者が少なかった(オッズ比:0.18分; 95%CI:0.05~0.66、P=0.009)。さらに、手術後 2、6、24、48 時間まで疼痛のないままであった患者数は、対照群よりも実験群の方が有意に多かった。これら 2 群の副作用は同等であった(オッズ比:0.94; 95%CI:0.34~2.56、P=0.90)。対照群と比較して、実験群のほうが術後嘔吐の発生率が有意に少なかった(オッズ比:0.29、95%CI:0.13~0.63、P=0.002)。

・仙骨および静脈内デキサメタゾンは、仙骨ブロックと同等の副作用で、術後鎮痛持続時間を長くすることができ、術後嘔吐の発生率を低下させることができた。しかし、仙骨硬膜外への添加物には神経毒性の可能性があるため、添加剤のリスクと利点を天秤にかける場合に常に注意が必要である。結果は、参加者が少数であることと有意な異質性の影響を受けた。

[!]:小児仙骨麻酔でのデキサメタゾンの併用は有意に鎮痛時間を延長し術後嘔吐を少なくする。

【出典】
Caudal and intravenous dexamethasone as an adjuvant to pediatric caudal block: A systematic review and meta-analysis
Paediatric Anaesthesia First published: 12 February 2018

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