腹腔鏡下子宮摘出術は、子宮重量にかかわらず、腹式子宮摘出術よりも合併症が少ない:全国コホート研究

・研究の目的は、子宮重量と、外科的アプローチによって層別化した子宮摘出術後の術後転帰との相関を評価することであった。。

・著者らは、米国外科学会手術の質改善プログラム(NSQIP)データベースから抽出した、前向きに収集した質改善データのコホート研究の二次分析を実施した。NSQIP データベースは、米国全体で 500 以上の病院から得た患者情報と 30 日術後転帰からなり、NSQIP が対象としたエータファイルには、参加病院のサブセットにおける術式特有のリスク要因と転帰に関する追加データを含んでいる。著者らは、NSQIP データベースに記録された 2014 年から 2015 年までの良性疾患に対する子宮摘出術を受けた女性を、現行手技用語コード(CPT)で特定した。著者らは、癌患者、非婦人科専門医による手術、子宮サイズが分からない場合は、患者を除外した。包含基準を満たした患者は 27167 人であった。子宮摘出術を受けた女性を、30 日後の術後合併症と子宮サイズに関して比較した。二変数検定と多変量ロジスティック回帰を分析に使用した。子宮重量は、グラム単位で、機能的形態評価に従って 2 次変数としてモデル化した。

・内科的危険因子と処置変数のような潜在的交絡因子で調整した後、子宮重量の増加は、合併症の確率増加と有意に関係しており、子宮重量>500g では、子宮摘出後合併症の確率の著明場増加と関係していた(p<0.0001)。子宮重量>500g では、腹腔鏡下子宮摘出術は、経腟(aOR 2.38(0.96-5.85)、腹式(aOR 2.34(1.75-3.13))アプローチと比較して、任意の合併症が最も低かった(aOR 1.59(1.27-1.98)、p=0.006) 。

・子宮重量の増加は独立して合併症の大きな確率と関連しているが、腹腔鏡的アプローチは、子宮重量>500g の場合でさえ、腹式や膣式子宮摘出と比較して合併症の確率が最も低い。子宮重量にかかわらず、腹腔鏡下アプローチでの発生する合併症確率が最も低いことを考慮すると、術後転帰を最適化するために、特に大きな子宮を有する患者では、腹腔鏡専門医への優先的紹介を考慮する必要がある。

[!]:腹腔鏡下子宮摘出術では、子宮サイズが大きくても合併症が少ないと。

【出典】
Laparoscopic hysterectomy has fewer complications than abdominal hysterectomy regardless of uterine weight: A nationwide cohort study
American Journal of Obstetrics and Gynecology February 2018Volume 218, Issue 2, Supplement 2, Page S896

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