動脈瘤性 SAH 手術を受けた患者で麻酔後合併症に及ぼすプロポフォール vs デスフルランの比較

脳動脈瘤.png・くも膜下出血(SAH)後の動脈瘤クリッピング手術は、独特の麻酔上の問題をもたらす。しかし、これらの患者における麻酔薬の影響に関するデータは欠けている。本研究は、動脈瘤性 SAH 手術を受ける患者で、麻酔後合併症について、デスフルランをしのぐプロポフォールの優位性を評価することを目的としている。

・70 人の世界脳神経外科連合グレード I/II の患者を、プロポフォール(n=35)とデスフルラン群(n=35)に無作為化した。プロポフォール群ではプロポフォール/フェンタニル、デスフルラン群ではデスフルラン/フェンタニルで麻酔を維持した。頸静脈酸素飽和度(SjVO2)と脳弛緩度を術中に評価した。麻酔薬を中止した時点から、開眼、口頭指示に対する応答、抜管までの時間を記録した。術後在院日数と退院時の修正ランキンスコア(MRS)をその後比較した。

・術後在院期間の中央値は、プロポフォールの使用で、9(6、14)日、デスフルラン群で 9(7、12)日であった(P=0.671)。プロポフォール群の 18 例とデスフルラン群の 14 例で良好な転帰を示した(ランキンスコア 0-1、P=0.453)。両麻酔薬は、術中血行動態、脳弛緩度、開眼までの時間、口頭指示に対する応答、抜管までの時間に関して同様であった(P>0.05)。覚醒時高血圧はデスフルラン群の方が多かった(P=0.007)。術中 SjVO2値はデスフルラン群のほうが有意に高かった(P<0.05)。

・プロポフォールとデスフルランは、SAH 後動脈瘤ネッククリッピングを受ける患者の術後合併症率に関して同等である。

[!]:デスフルラン麻酔でも、プロポフォール麻酔と脳弛緩度は変わらないらしい。

【出典】
Comparison of propofol and desflurane for postanaesthetic morbidity in patients undergoing surgery for aneurysmal SAH: a randomized clinical trial
J Anesth. 2018 Mar 1. doi: 10.1007/s00540-018-2474-z. [Epub ahead of print]

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