筋弛緩は、中等度から重度の急性呼吸窮迫症候群の患者で上皮および内皮損傷のバイオマーカー軽減と関連

・筋弛緩(NMB)は急性呼吸窮迫症候群(ARDS)にとっては治療法である。しかし、NMB が ARDS 患者の転帰を改善するメカニズムは不明である。著者らは、NMB が ARDS 患者で、肺の上皮および内皮傷害および全身性炎症のバイオマーカーを減弱させるかどうか、およびその関連性が一回換気量の大きさと初期の低酸素血症の程度に依存するかどうかを調べようとした。

・著者らは、ARDS ネットワークの低一回換気量換気(ARMA)試験に登録した患者の二次分析を行った。著者らの主要予測変数は、研究への登録と第 3 日目の間に NMB を受けた日数であった。主要評価項目変数は、上皮傷害(血清界面活性タンパク質-D(SP-D))、内皮傷害(フォンビルブラント因子(VWF))、全身性炎症(インターロイキン(IL)-8)が含まれる。多変量回帰分析を用いて、複数の共変量を調整しつつ、バイオマーカー濃度の変化を比較した。患者は治療群(12 vs 6cm3/kg)と初期動脈血酸素分圧(PaO2)/吸入酸素濃度(FiO2)(P/F)比 120 で層別化した。

・研究登録日と第 3 日目に合計 446 人(49%)の患者で SP-D、VWF、IL-8 の全測定値が得られた。ベースライン差を調整した後、初期 P/F ≦120 で、低一回換気量換気を受けた患者では、NMB 投与日は SP-D(-23.7ng/ml/日、p=0.029)、VWF(対照の -33.5%/日、p=0.015)、IL-8(-362.6pg/ml/日、p=0.030)の減少と関連していた。しかし、P/F 比>120 の患者、または高一回換気量換気の患者は、SP-D、WVF、IL-8 濃度は不変か増加もなかった。

・低一回換気量換気を受け、P/F 比≦120 の患者では、NBM は、肺の上皮および内皮傷害、全身性炎症のバイオマーカーの減少と関連している。

【出典】
Neuromuscular blockade is associated with the attenuation of biomarkers of epithelial and endothelial injury in patients with moderate-to-severe acute respiratory distress syndrome
Critical Care 2018 22:63

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