腹部手術の術後鎮痛のための 1μg/ml フェンタニル併用下硬膜外ロピバカイン vs ブピバカイン

・本研究は、大腹部手術における術後鎮痛に際して、2 種類のアミド型局所麻酔薬、ロピバカインとブピバカインをフェンタニルを併用して持続硬膜外注入の有効性を比較するために実施された。

・大腹部手術が予定された合計 60 人の患者を、各群 30 人の患者を有する 2 研究群、B 群と R 群に無作為化した。硬膜外カテーテルを留置した後、全患者に全身麻酔を施した。患者は、術中に 6ml/h の速度でフェンタニル 1g/ml 併用 0.25% ブピバカイン(B 群)か、またはフェンタニル 1μg/ml 併用 0.25% ロピバカイン(R 群)の持続硬膜外注入を受けた。術後は、フェンタニル 1μg/ml 併用 0.125% ブピバカイン(B群)か、またはフェンタニル 1μg/ml 併用 0.125% ロピバカイン(R 群)を 6ml/h で投与した。術後 24 時間、血行動態パラメータ、視覚アナログスケール(VAS)、知覚ブロックのレベル、運動ブロックの程度(Bromage スケールに基づく)をモニターした。

・血行動態パラメータと VAS スコアは、2 群で同等であった。知覚ブロックのレベルはブピバカイン群のほうが高かった。Bromage スコアが高い患者は、ブピバカイン群(23.3%)のほうが、ロピバカイン群(6.7%)よりも多かったが、その差は統計的に有意ではなかった。

・ロピバカインとブピバカインは共にフェンタニル 1μg/ml を併用して 0.125% 濃度で同等の安全性を有し、運動ブロックは最小限であり、術後鎮痛に有効である。

[!]:一般的には、 ロピバカインはブピバカインよりも力価が 30% 程度低いとされているので、それなりに納得できる結果だ。

【出典】
Comparison of continuous epidural infusion of 0.125% ropivacaine with 1μg/ml fentanyl versus 0.125% bupivacaine with 1μg/ml fentanyl for postoperative analgesia in major abdominal surgery
J Anaesthesiol Clin Pharmacol 2018;34:29-34

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