成人における筋弛緩を拮抗する際のスガマデクスとネオスチグミンの比較有効性と安全性 メタ分析と逐次解析

・著者らは成人の筋弛緩を拮抗させるスガマデクスとネオスチグミンの有効性と安全性を比較した。著者らの評価項目は、TOF 2 から TOF 比>0.9 までの回復時間、PTC 1-5 から TOF 比>0.9 までの回復時間、複合的有害事象と重大な有害事象のリスクであった。

・著者らは、出版状態、日付、盲式の状態、報告された評価項目、言語にかかわらず、無作為化臨床試験を検索した。4206 人の参加者を含む 41 件の研究を含めた。

・TOF 2 から TOF 比>0.9 への筋弛緩の拮抗までの時間は、スガマデクス 2 mg./kg では 2.0 分、ネオスチグミン 0.05 mg./kg では 12.9 分であり、平均差(MD)(95%CI) 10.2(8.5~12.0) 分(I2=84%、10 件の試験、n=835、GRADE:適度な品質)であった。PTC 1-5 から TOF 比>0.9 への筋弛緩の拮抗までの時間は、スガマデクス 4mg/kg で 2.9 分、ネオスチグミン 0.07mg/kg で 48.8 分であり、MD(95%CI) 45.8(39.4-52.2)分(I2=0%、2 件の試験、n=114、GRADE:低品質)であった。ネオスチグミンと比較して、スガマデクス群の複合有害事象は有意に少なく、リスク比(95%CI)が 0.60(0.49-0.74)(I2=40%、28 件の研究、n=2298、治療必要数(NNT):8、GRADE:適度な品質)であった。具体的には、徐脈(RR(95%CI)0.16(0.07-0.34)、n=1218、NNT:14、GRADE:中等度)、術後悪心嘔吐(RR(95%CI)0.52)、n=389、NNT:16、GRADE:低品質)、術後残存筋弛緩(RR(95%CI)0.40(0.28-0.57)、n=1474、NNT:13、GRADE:適度な質)はすべてが少なかった。重篤な有害事象のリスクに関して有意差はなかった(RR 0.54,95%CI 0.13-2.25、I2=0%、n=959、GRADE:低品質)。

・スガマデクスは、ネオスチグミンよりも急速に筋弛緩を拮抗させ、有害事象がより少なくなる。

[!]:スガマデクスの拮抗速度は、ワゴスチグミンの 6~16 倍。

【出典】
The comparative efficacy and safety of sugammadex and neostigmine in reversing neuromuscular blockade in adults. A Cochrane systematic review with meta-analysis and trial sequential analysis.
Anaesthesia. 2017 Dec 27. doi: 10.1111/anae.14160. [Epub ahead of print]

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