腹腔鏡検査中の気腹と患者体位が頭蓋内圧に及ぼす影響:前向き比較研究

・研究目的は、視神経鞘径(ONSD)の超音波計測を用いて、腹腔鏡手術中の気腹と頭位が頭蓋内圧(ICP)に及ぼす影響を評価することであった。

・三次病院での前向きの観測研究(カナダタスクフォース分類 II-1)。ASA 分類 1で肥満指数≦29kg/m2、年齢 15 歳から 50 歳の 61 人の女性が、2015 年 11 月から 2016 年 10 月までに待機的腹腔鏡手術のために入院し、本研究に含まれた。患者は頭低位としたトレンテレンブルク体位(I 群; n=33)と、頭高位の逆トレントリンブルグ体位とした(II 群; n=28)。ONSD は、気腹前のベースライン、気腹後、患者がそれぞれの体位に置かれた後、そして気腹解除後の 4 時点で超音波検査によって測定された。

・患者の人口統計は全ての点で同等であった。ONSD によって示されるように ICP は、気腹後に有意な増加を示した(I 群では p=0.0001、II 群では p=0.0011)。患者がいずれの頭位に置かれたときも、ONSD は ICP のさらなる増加を示した。この増加は逆トレンデレンブルグ(頭高位)の体位にある患者と比較して、頭低位のトレンデレンブルグ体位を仮定した患者の方が顕著であった。ベースラインと術前の ONSD 測定値は、脱気 5分後でも達成されなかった。

・気腹は ICP の増加を引き起こす。婦人科腹腔鏡手術のように患者の体位を頭高位で頭低位でも、さらに ICP を悪化させる。ONSD は、脱気 5 分後までベースラインに戻らない。

[!]:頭高位にしても、頭蓋内圧がさらに悪化するとは!

【出典】
Effect of Pneumoperitoneum and Patient Positioning on Intracranial Pressures during Laparoscopy: A Prospective Comparative Study.
J Minim Invasive Gynecol. 2018 Jan;25(1):147-152. doi: 10.1016/j.jmig.2017.07.031. Epub 2017 Sep 12.

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