肥満患者の自発呼吸を可能にするプロポフォール導入時の声門上気道器具挿入を促すセボフルラン最適終末呼気

・肥満患者は困難気道管理に遭遇する可能性が高く、気管挿管を容易にするために声門上部気道器具が採用されている。自発呼吸ありの肥満患者に声門上気道器具を挿入するための最適麻酔濃度は調査されていない。本研究は、筋弛緩せずに肥満患者で、プロポフォールによる導入時に声門上気道器具挿入の許容条件を提供するセボフルランの呼気終末濃度を調査するために計画された。

・肥満症手術が予定された待機的肥満患者[肥満指数(BMI)30~50kg/m]が本研究に登録された。除脂肪体重に応じてプロポフォール 1mg/kg を注入(1 分以内)した後、セボフルラン濃度 5% で吸入した。セボフルランの目標濃度は、修正ディクソン(Dixon)の上下法を用いて、ステップサイズ 0.5% として 2.5% で開始された。標的濃度が達成されてから 5 分後、声門上気道器具の挿入が試みられた。

・声門上気道器具の挿入に成功するためのセボフルランの最小肺胞濃度は、肥満患者の場合、2.25(0.53)%であった。プロビット回帰分析によって得られた肥満患者の 50%(EC50)と 95%(EC95)における声門上気道器具挿入成功のためにセボフルラン有効濃度は、それぞれ 2.09%(95%信頼区間 1.48-2.68)と 3.31% であった。

・著者らは、セボフルランの最小肺胞濃度 2.25% は、プロポフォール 1mg/kg で導入する自発呼吸下の肥満患者で、声門上気道器具の挿入に最適条件を提供できると結論づけた。

[!]:気道換気困難が予想される肥満患者で、自発呼吸を残しながら安全に声門上気道器具を挿入するためのセボフルラン濃度を調査している。MAC(ED50) が 2.25% ということなので、通常は 3% 以上は必要という事だな。

【出典】
Optimum end-tidal concentration of sevoflurane to facilitate supraglottic airway device insertion with propofol at induction allowing spontaneous respiration in obese patients: A prospective observational study.
Medicine (Baltimore). 2017 Nov;96(47):e8902. doi: 10.1097/MD.0000000000008902.

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