BIS を 50 未満に維持するためのセボフルラン呼気終末濃度に及ぼす慢性オピオイド使用の影響

・オピオイド鎮痛剤は、急性期反応中に吸入剤の最小肺胞濃度を低下させる。しかしながら、吸入剤の最小肺胞濃度に及ぼす慢性的オピオイド使用の影響は不明のままである。本研究は、オピオイド非使用患者を比較して、慢性オピオイド使用患者で、バイスペクトル指数(BIS)<50 を維持するために必要なセボフルラン濃度(SEVOBIS50)を調査することを目的とした。

・著者らは、少なくとも 4 週間モルヒネ等価物 1 日量として 60mg/d 以上の経口モルヒネの安定的投与を受けた慢性オピオイド使用者とオピオイド非使用患者を対象とした。チオペンタール、ベクロニウム、セボフルラン+酸素に含む全身麻酔を全患者に投与した。所定の呼気終末セボフルラン濃度を用いて麻酔を維持した。閉鎖回路麻酔により所定の呼気終末セボフルラン濃度を達成 15 分後、両群で BIS を 1 分間測定した。SEVOBIS50 は、Dixon の上下法とプロビット分析を用いて決定した。

・慢性オピオイド群と対照群のそれぞれ 19 人と 18 人が最終分析に含まれた。慢性オピオイド群と対照群患者の SEVOBIS50 値は、それぞれ 0.84(95%信頼区間、0.58-1.11)と 1.18(95%信頼区間、0.96-1.40)であった(P=0.0346)。

・著者らの結果は、BIS<50 を維持するために必要なセボフルラン呼気終末濃度は、オピオイド非使用患者よりも慢性オピオイド使用者の方が低いことを示唆している。

[!]:急性期だけではなく、オピオイドを慢性的に使用している患者であっても、オピオイド併用は、MAC を低下させるという事だな。

【出典】
The Effect of Chronic Opioid Use on End-Tidal Concentration of Sevoflurane Necessary to Maintain a Bispectral Index Below 50: A Prospective, Single-Blind Study.
Anesth Analg. 2017 Jul;125(1):156-161. doi: 10.1213/ANE.0000000000001791.

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