若年者、中年、高齢者における年齢調整 1 MAC デスフルランとセボフルランの脳波効果

脳波4.png・著者らは、デスフルランとセボフルランの 1 最小肺胞濃度(MAC)が異なる麻酔深度を提供するという仮説を検討した。

・120 人の若年者(年齢 20-30 歳)、中年(年齢 31-65 歳)および高齢者(年齢 66-80 歳)が、デスフルランか、またはセボフルラン(各群 n=20)のいずれかを投与されるように無作為に割り振られた。プロポフォール 2mg/kg ボーラスとレミフェンタニル 0.25μg/kg /分で全身麻酔を導入し、それらは気管挿管後に停止した。麻酔維持は、年齢調整した 1 MAC の終末呼気濃度のデスフルランか、またはセボフルランで開始し、10 分間維持し、バイスペクトル指数(BIS)、95% スペクトルエッジ周波数(SEF95)、脳波振幅を10 秒間隔で 1 分評価、した。

・1 MACデスフルランを投与された患者の BIS と SEF95 は、全年齢群を含む 1 MACセボフルランを受けた患者よりも有意に低かった(35(29,39) vs 41(38,49); 12.53(10.99,13.95)Hz vs 14.42(12.99,17.17)Hz 中央値(25、75パーセンタイル)、両者とも P<0.001。若年患者の BIS と SEF95 はいずれも、デスフルランまたはセボフルランを受けた中年および高齢患者よりも低かった(両方とも P<0.001)。デスフルランとセボフルランを投与された患者間で振幅に差はなかった。

・BIS と SEF95 は、1 MAC セボフルランを投与された患者よりも 1 MAC デスフルランを投与された患者のほうが低く、1 MAC ではデスフルランのほうが、セボフルランよりも高い麻酔深度を提供することを示唆した。

[!]:同じ年齢調整 MAC でもデスフルランの方がセボフルランよりも鎮静作用(脳への作用)が強いようだ。

【出典】
Electroencephalographic effect of age-adjusted 1 MAC desflurane and sevoflurane in young, middle-aged, and elderly patients.
J Anesth. 2017 Oct;31(5):744-750. doi: 10.1007/s00540-017-2391-6. Epub 2017 Aug 8.

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