BIS モニタリングを用いたデスフルランの最小肺胞濃度に及ぼす静脈内硫酸マグネシウムの効果

マグネシウム14.png・硫酸マグネシウムは、様々な揮発性麻酔薬の最小肺胞濃度(MAC)に影響を及ぼすことが示唆されているが、これまでのところデスフルランに対するその影響は未だに解決されていない。BIS モニタリングを用いて、デスフルランの MAC に及ぼす周術期の硫酸マグネシウム静脈内投与の効果を研究することを目的とした。

・三次医療病院の手術室での前向き無作為化対照二重盲式臨床試験で、ASA-PS I/II、年齢 18~65 歳で、乳房温存手術予定の 60 人の患者を 20 人ずつの 3 群に無作為に分けた。対照群(1 群)に、生食(NS) 100ml をボーラス投与し、続いて NS 注入を行った。2 群には 100ml の NS にマグネシウム(Mg) 40mg/kg をボーラス投与し、続いて NS を注入し、3 群ではマグネシウム(Mg) 40mg/kg をボーラス投与し、続いて NS に 10mg/kg/時間で Mg を注入した。麻酔はプロポフォール、フェンタニル、アトラクリウムで導入した。デスフルランのダイアル設定は、BIS 45~55 を目標として調整した。デスフルラン停止から自発運動の開始までの時間、口頭指示に応答するまでの時間、抜管までの時間、BIS 値 70 に達するまでの時間を記録した。ANOVA と変数に対するχ二乗検定を用いた SPSS プログラムを使用して検定を行い、P<0.05 をもって有意差ありとした。

・MAC、呼気終末デスフルラン、モルヒネの累積消費量に有意差はなかった。2 群と 3 群で回復は同様であったが、開眼までの時間(P=0.011)、口頭指示への反応までの時間(P<0.001)、抜管までの時間(P<0.001)は、1 群と比べて有意に遅れた。血行動態変化は 3 群間で同等であった。

・本研究から、著者らは BIS を指標と使用して、デスフルランの MAC は、硫酸マグネシウムの周術期注入の影響を受けないと結論付けている。

[!]:マグネシウム投与は、デスフルランの MAC に影響しなかったと。

【出典】
Effect of Intravenous Magnesium Sulfate on the Minimum Alveolar Concentrations of Desflurane Using Bispectral Index Monitoring: A Prospective Randomized Double-blind Controlled Study.
Anesth Essays Res. 2017 Oct-Dec;11(4):1004-1008. doi: 10.4103/aer.AER_123_17.

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